ELECTORICAL EDITED TEXT OF "『清楽独習之友』(四竃訥治)(ST_)" by CHARLIE ZHANG 2013 ver.0.01


  本E−TEXTは,明治24年発行,四竃訥治編『清楽独習之友』の清楽部分32曲の曲譜をデーター入力したものである。
  原本は工尺近世譜と,数字譜によって構成されている。

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● テキストの構成
  1. はじめの段は検索のためのもので,シリアルと曲名,工尺譜を句点・記号・音長なしでベタ打ちにしたもの(フレーズ比較のため繰返しの起終記号 [ …又 もしくは [ ] のみは記す)。
  2. 二段目は,原書の近世譜のレイアウトによる工尺譜。
  3. 三段目は,原書の数字譜。
  4. 四段目は2)の工尺譜を,MIDIに変換可能なMMLの形式に置き換えたもの。
  5. そのあとに原注,歌詞,編者による注 (文頭に*を付す) が加わることもある。
●近世譜記号凡例
●注意事項:工尺譜の説明

  明清楽の楽譜「工尺譜」の,日本における一般的な符字音階は

   合 四 上 尺 工 凡 六 五 乙

  であり,「乙」以高の音は符字横に「イ」を付した字で表される。
  この音階は明笛を基音楽器としたもので,本来は---

   C D E F G A C D E

  といった並びに近い。細かく言えばGが20%ほど低く,Aがわずかに高いため,西洋音楽の音階とはわずかに異なる。
  清楽のメイン楽器である月琴は,このうち「上」を最低音とするため,「合/六」「四/五」は同じ高いほうの音で演奏される。
  本E−TEXT群では,MML変換,また入力の便から,基音を「合=C」から「合=G(上=C)」とし「乙」以高の音階を----

   合 四 (一) 上 尺 工 凡 六 五 乙 C D E F G A2 B2 

   G A B C D E F G1 A1 B1 C1 D1 E1 F1 G2 A2 B2

  とアルファベット大文字で表している。
  MMLもこの音階で組まれているので,より本来の音階に近い音で聞いてみたいと思われる方は,全体のKey を3度ほど上げ,Eを20〜25%低く,Fを15〜20%ほど高く設定していただきたい。

  上述のように,「工尺譜」というものは,音域の違う楽器が,同じ楽譜を見て演奏する,五線譜とは違った「総譜」の形式になっている。したがって本テキストのMMLを,そのままリーダーもしくはコンポーザーに流しても,音の高低差が激しい,かなり不自然な音楽にしかならない。
  たとえば「九連環」の譜を例にしてみると,まず原書の工尺譜(近世譜)は以下のようなものである---

  上−上工|尺−−○|工−四上|尺工上四|
  合−合−|C−C合|四−−○|四C四C|
  四−C−|合−合−|四C四C|合−合−|
  工−工−|尺工六−|五六工尺|上−−尺|
  上−−○|

  これをエディタの置換機能を使って,MMLの形式にするとこうなる----

  c2 ce |d2.r4 |e2 <a>c |de c<a> |
  <g2> <g2> |>c2< >c<<g>|<a2.>r4 |<a>>c< <a>>c< |
  <a2> >c2< |<g2> <g2> |<a>>c< <a>>c< |<g2> <g2> |
  e2 e2 |de g2 |ag ed |c2.d |
  c2.r4 |

  「合」は低いG,「四」は低いA,原書において「仩」で表されている「C」はオクターブ上のCであり,こうした音が隣り合っている部分は,このまま一つの楽器の音で演奏されると,音楽としてはとても聞くにたえないものにしかならない。
  そこで,実際に再現音楽をMIDIに組む場合には,このMMLから高・低二つのパートを生成する。

  まず低音パートを作る。笛の系の音色なら何でもよい。
  清楽の基音楽器である明笛では,月琴の「上(=C)」よりも低い音「合・四」が出せる。一方,低い音から高い音への立ち上がりは,単純な管楽器であるゆえに限界がある。たとえば「四C」となっていた場合,低い「四」の直後に「C」を出す場合,実際には「上」を硬く吹いた程度にしかならない。ゆえに低音「合・四」に隣り合わせた高音の「乙」から先の音は,オクターブ低い音に変換される。

   //low//
   c2 ce |d2.r4 |e2 <a>c |de c<a> |
   <g2> <g2> |c2 c<g>|<a2.>r4 |<a>c <a>c
   <a2> c2 |<g2> <g2> |<a>c <a>c |<g2> <g2> |
   e2 e2 |de g2 |ag ed |c2.d |
   c2.r4 |

  つぎに高音パート。音色はピアノでも弦楽器系でも良いだろう。
  すでに説明したように月琴には本来「合/四」の音はなく,実際にはオクターブ高い「六/五」の音で演奏されるため,G,Aはすべて低音の<>ナシとなる。一方,高音域に制限はないので,高い「上」はそのままオクターブ上の「C」として残る。

  //high//
   c2 ce |d2.r4 |e2 ac |de ca
   g2 g2 |>c2< >c<ga2.r4 |a>c< a>c< |
   a2 >c2< |g2 g2a>c< a>c< |g2 g2
   e2 e2 |de g2 |ag ed |c2.d |
   c2.r4 |

  こうして作られた二つを合奏させたものが,再現音楽としてはもっとも聞きやすい。

  このとき唯一問題となるのは「乙」の音の扱いである。
  中国の工尺譜では「一/乙」と二つの字でその高低を分けているが,日本の工尺譜においては,なぜかそれがほとんど見られない。
  ごく基本的な音階の説明においても,これを「合・四」の後に置くものと,「六・五」に続けるものが両方存在し,月琴の高い「乙」も,明笛で出せる低い「乙」も工尺譜の上では同じ「乙」である。
  これを見分けるためのカタカナ指示があるようだが,現時点ではまだはっきりとは解析できないので,かなり紛らわしいが,前後の符字の高低の流れから判断して,どちらかに変換していただきたい。 (2011 SEPT. 斗酒庵)


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『清楽独習之友』 明治24年



ST001 算命曲 上尺工六工工六工上尺工尺尺六工工上工六尺 [四尺上四合四合]

変ホ調4/4
上−尺工|六−工−|工六工上|尺工尺−|尺六工工|上工六尺−|
[四尺上四|合−四合−|]

1−23|5−3−|3531|232−|2533|1352−|
[6216|5−65−|]

c2 de |g2 e2 |eg ec |de d2 |
dg ee |ce8g8 d2 |[2 <a>d c<a> |<g.a8> <g2> |]

* 符字順列『清風雅譜』の版(SG004)と完全一致。最後の繰返し節「四尺上四|合−四合−|」の部分が各流派によって異なる。


ST002 算命曲掛撥 上合上尺上尺工六上六六五工尺工六五工尺上合尺合工六尺尺工六五工六工尺上上尺工六尺 [四四C尺尺工上尺四C合四工四C合]

変ホ調4/4
合上 尺上 尺工六上 六五工−|尺工 六五 工尺 上合尺合工六尺−|
尺工 六五 工六 工尺上尺 工六尺−|[四C 尺工 上尺 四C合四 四C合−|]

51 21 2351 563−|23 56 32 1525352−|
23 56 35 3212 352−|[61' 23 12 61'56 61'5−|]

c<g8>c8 d8c8d8e8 |g8c8g8g16a16 e2 |d8e8g8a8 e8d8c8<g8> |d8<g8>e8g8 d2 |
d8e8g8a8 e8g8e8d8 |c8c16d16e8g8 d2 |[2 <a8a16>>c16<d8d16e16 c8d8<a8>>c8< |
<g8a8>e8<a16>>c16< <g2> |]

* 類例なし。

 001 曲再生
 002 曲再生
 合奏曲再生



ST003 九連環 上工尺工四上尺工上四合合四CC合四四C四C四C四合四合四C合工工尺工六五六工尺上尺上

2/4
上工|尺−|工四上尺工 上四|合合四|CC合
四−|四C 四C|四C四|合−|四合 四C|合−|
工工|尺工六|五六 工尺|上−尺|上−|

13|2−|36123 16|556|1'1'5
6−|61' 61'|61'6|5−|65 61'|5−|
33|235|65 32|1−2|1−|

ce |d2 |e<a8>c8 |d8e8 c8<a8> |
<g><g8a8> |>c<>c8<<g8> |<a2> |<a8>>c8< <a8>>c8< |
<a>>c8<<a8> |<g2> |<a8g8> <a8>>c8< |<g2> |
ee |d8e8g|a8g8 e8d8 |c.d8 |
c2 |

* 符字順列『清風雅譜』の版(SG005)と合致。4/4に直すと以下。

4/4
 上−工−|尺−−−|工−四上|尺工上四|
 合−合四|C−C合|四−−−|四C四C|
 四−C四|合−−−|四合四C|合−−−|
 工−工−|尺工六−|五六工尺|上−−尺|
 上−−−|


ST004 九連環掛撥 上上尺工六上尺工尺四上尺工C四C合上合四CC合四四C四C四合四C四C合四合四四C合合四工合工合尺尺工六C五C五六工尺工上尺工上

変ホ調2/4
上尺 六上|尺−|工尺 四上尺工 四C合上 合四|CC合
四−|四C 四C合四 四C|合−|四合 四C|合合四
工合 工合尺工 六C五C五六 尺工|上尺工|上−|

12 51|2−|32 6123 1'61'51 56|1'1'5
6−|61' 61'56 1'61'|5−|65 61'|556
35 3523 51'61'65 23|123|1−|

c8c16d16 e8g16c16 |d2 |e8d8 <a8>c8 |d8e8 >c8<<a16>>c16< |
<g8>c8 <g8a8> |>c<>c8<<g8> |<a2> |<a8>>c8< <a8>>c8< |
<a8><g16a16> >c8<<a16>>c16< |<g2> |<a8g8> <a8><a16>>c16< |<g><g8a8> |
e8<g8> e8<g8> |d8d16e16 g8>c8< |a16>c16<a16g16 e8d16e16 |c& c8d16e16 |c2 |

* 類例なし。4/4に直すと以下。

4/4
 上上尺六上|尺−−−|工尺四上|尺工C四C
 合上合四|C−C合|四−−−|四C四C|
 四合四四C|合−−−|四合四四C|合−合四|
 工合工合|尺尺工六C|五C五六尺工|上−−尺工|上−−−|

 003 曲再生
 004 曲再生
 合奏曲再生



ST005 茉莉花 工工合四C四合四合四工工合四C四合四合工合合工合四C四合四工尺工六工尺上尺上 [工上尺尺工六五C五六尺工六五六工尺上上四上尺尺工上尺上四合四合]

4/4
工合C四|合−四−四|工工合C四|合−四合−|
合合 工合四|C四−四工|尺工六 工尺上|−尺上−−|
[工上尺尺工|六五C五六|尺工五六工尺|上上−四上
尺工 上尺上四|合−四合−|]

351'6|5−6−6|3351'6|5−65−|
55 356|1'6−63|235 321|−21−−|
[31223|561'65|236532|11−61
23 1216|5−65−|]

ee8<g8> <a>>c8<<a8> |<g.a8> <g.a8> |ee8<g8> <a>>c8<<a8> |<g.a8> <g2> |
e<g8g8> e8<g8><a> |>c8<<a8><g.a8> e |de8g8 e8d8c& |c8d8c2. |
[2 ec dd8e8 |ga >c8<a8g |d8e8g a8g8e8d8 |cc2 <a8>c8 |
dd8e8 c8d8c8<a8> |<g.a8> <g2> |]

* 符字順列は箸尾竹軒『手風琴独案内』(HASIO_002)と完全一致するが,中盤の音長に一部合致しないところがある。『清風雅譜』などでは4/4のまま各音長2倍。2行第2小節,原譜「−尺上−」1音足らず。

4/4
 工−工合|四−C四|合−−四|合−−四|
 工−工合|四−C四|合−−四|合−−−|
 工−合合|工合四−|C四合−|−四工−|
 尺−工六|工尺上−|−尺上−|−−−−|
 [工−上−|尺−尺工|六−五−|C五六−|
 尺工六−|五六工尺|上−上−|−−四上|
 尺−尺工|上尺上四|合−−四|合−−−|]

 005 曲再生


ST006 紗窓 六六工尺上合尺工六尺四CD四C合四合工工六工尺上合工六尺四CD四C合四合四四四C四合工合四C四合上工尺四上工尺四C合合四合

変ホ調4/4
六六工尺上合|尺工六尺−|四上尺四C|合−四合−|工工六工尺上合工六尺−|
四CD四C|合−四合−|四−四−|四C四合工合|四C四合−|上工尺四|上工尺四C|合合四合−|

553215|2352−|61'2'61'|5−65−|3353215352−|
61'2'61'|5−65−|6−6−|61'6535|61'65−|1326|13261'|5565−|

gg e8d8c8<g8> |de8g8 d2 |<a>>c< >d<<a8>>c8< |<g.a8> <g2> |
ee ge8d8 |c8<g8>e8g8 d2 |<a>>c< >d<<a8>>c8< |<g.a8> <g2> |
<a2> <a2> |<a>>c< <a8g8>e8<g8> |<a>>c8<<a8> <g2> |ce d<a> |
ce d<a8>>c8< |<g><g8a8> <g2> |

* 『清楽曲譜』(OKINO_A003)などでは出だし2音の音長4倍,ほか各音長2倍。4/4のまま各音長を平均に2倍すると,アレンジを含めて『明清楽之栞』の版(MS005)にもっとも近くなる。1行第3小節「上尺」数字譜ではオクターブ上,再現曲では他譜を参考にオクターブ上に修整。

4/4
 六−六−|工尺上合|尺−工六|尺−−−|
 四−C−|D−四C|合−−四|合−−−|
 工−工−|六−工尺|上合工六|尺−−−|
 四−C−|D−四C|合−−四|合−−−|
 四−−−|四−−−|四−C−|四合工合|
 四−C四|合−−−|上−工−|尺−四−|
 上−工−|尺−四C|合−合四|合−−−|

 006 曲再生


ST007 十二紅 五五六五C五六工六五五六五五工六工尺上工尺六C五工 [工工尺上尺] 工六工六五五工六工尺上工尺六C五工尺工尺上四六C五工尺工尺上四合四

変ホ調2/4
五六五C 五六工六 五五|六−|五五工|六−|−尺 上工|尺−|六C|
五工|[工工尺|上尺|]工六 工六|五五工|六−|−尺 上工|尺−|六C|
五工|尺工 尺上|四−|六C|五工|尺工 尺上|四−合|四○|

6561' 6535 66|5−|663|5−|−2 13|2−|51'|
63|[332|12|]35 35|663|5−|−2 13|2−|51'|
63|23 21|6−|51'|63|23 21|6−5|60|

aa8g8 |a8>c8< a8g8 |e8g8 a8a8 |g2 |aa8e8 |g2 |e8.d16 c8e8 |d2 |g>c< |
ae |[2 ee8d8 |cd |] e8g8 e8g8 |aa8e8 |g2 |e8.d16 c8e8 |d2 |g>c< |
ae |d8e8 d8c8 |<a2> |g>c< |ae |d8e8 d8c8 |<a.g8> |<a>r4 |

* 『洋楽之栞』の工尺譜(五線譜対照)では4/4で各音長2倍。

4/4
 五−五六|五C五六|工六五五|六−−−|
 五−五工|六−−−|工−尺上工|尺−−−|
 六−C−|五−工−|[工−工尺|上−尺−|]
 工六工六|五−五工|六−−−|工−尺上工|
 尺−−−|六−C−|五−工−|尺工尺上|
 四−−−|六−C−|五−工−|尺工尺上|
 四−−合|四−−○|

 007 曲再生



ST008 柳雨調 尺工合四C四C [C四合尺尺尺工六五五六工五五六工四合工尺上尺上四尺上四四四合C四合工尺工合四C四C] 

2/4
−工|合−四|C−四|C○|[C四合|尺−|尺尺工|六−|五五六
工−|五五六|工−|四合 工尺|上−|尺−上|四−|尺−上|四−|
四合|C四合|工−|尺−工|合−四|C−四|C○|]

−3|5−6|1'−6|1'0|[1'65|2−|223|5−|665
3−|665|3−|65 32|1−|2−1|6−|2−1|6−|
65|1'65|3−|2−3|5−6|1'−6|1'0|]

d.e8 |<g.a8> |>c.<<a8> |>c<r4 |[2 >c<<a8g8> |d2 |dd8e8 |g2 |aa8g8 |
e2 |aa8g8 |e2 |<a8g8><e8d8> |c2 |d.c8 |<a2> |d.c8 |<a2> |
<a><a8g8> |>c<<a8g8> |e2 |d.e8 |<g.a8> |>c.<<a8> |>c<r4 |]

* 『清楽指南』(SS020)と『明笛清笛独習案内』037の版は各音長2倍で4/4。

4/4
 尺−−工|合−−四|C−−四|C−−○|
 [C−四合|尺−−−|尺−尺工|六−−−|
 五−五六|工−−−|五−五六|工−−−|
 四合工尺|上−−−|尺−−上|四−−−|
 尺−−上|四−−−|四−四合|C−四合|
 工−−−|尺−−工|合−−四|C−−四|
 C−−○|]

 008 曲再生



●ST009 四季曲 上上工尺四C尺工六尺上上工尺四CC四合上合上尺上尺工六C六五六工上工六尺四C尺工六尺 [上上工尺四CC四合四C四合工尺工尺工六五六工尺上尺上]

変ホ調2/4
上|上工尺|四C尺|工六尺|○上|上工尺|四C C四*|合−|上合上
尺上 尺工六C 五六|工−|上工六|尺四C|尺工六|尺−|[上上工|尺四C
C四合|○四C四合 工尺|工尺工|六五六工尺上|−尺上|○]|

1|132|61'2|352|01|132|1'*|5−|151
21 2351' 65|3−|135|235|2−|[113|261'
1'65|061'65 32|323|565321|−21|0]|

c |c8e8 d |<a8>>c8< d |e8g8 d |r4 c |c8e8 d |<a8>>c8< >c8<<a8> |<g2> |c <g8>c8 |
d8c8 d8e8 |g8>c8< g8a16g16 |e2 |c e8g8 |d <a8>>c8< |d e8g8 |d2 |[2 c c8e8 |d <a8>>c8< |
>c8<<a8> <g> |r4 <a8>>c8< |<a8g8> e8d8 |e d8e8 |g a8g8 |e8d8 c&|c8d8 c |r4 |]

* 1行6〜8小節目,原工尺譜では「尺|四C C四|合−」だが数字譜は「2|61'|5−」とする。渓派の譜ではCは数字譜と同じ1音とするが『声光詞譜』の版(SK01_07)など,本書工尺譜と同様に2音にした例もある。箸尾竹軒『手風琴独案内』は拍子を4/4とし,当該箇所を「尺|四C 四C合−|」とする。おそらく工尺・数字譜のいづれかが間違っているものと思われるが,決め手に欠くため,再現譜は原工尺譜のままで組んだ。全体のアレンジは『明清楽之栞』(MS015)の版が近い。そちらでの拍子は「四拍子(急)」。4/4に直すと以下---

4/4
 上−|上工尺−|四C尺−|工六尺−|−○上−|
 上工尺−|四CC四|合−−−|上−合上|
 尺上尺工|六C六五六|工−−−|上−工六|
 尺−四C|尺−工六|尺−−−|[上−上工|
 尺−四C|C四合−|−○四C|四合工尺|
 工−尺工|六−五六|工尺上−|−尺上−|−○]|

 『清風雅譜』各版ともに出だしはウラ拍子からとなっていない。出だしをオモテからにすると----

4/4
 上−上工|尺−四C|尺−工六|尺−−○|
 上−上工|尺−四C|C四合−|−−上−|
 合上尺上|尺工六C|六五六工−|−−上−|
 工六尺−|四C尺−|工六尺−|−−[上−|
 上工尺−|四CC四|合−−○|四C四合|
 工尺工−|尺工六−|五六工尺|上−−尺|上−−○]|

 009 曲再生



ST010 厦門流水 工六工工六尺工上合尺工六工工六尺工上合四尺工上合尺尺工上合四 [合合四合四合上合] 工尺尺上合尺尺工上合尺尺上合四四乙乙四乙合四合合乙四乙合四C工六工尺上

変ホ調2/4
工六|工工六尺工 上合|尺−|工六|工工六尺工 上合|四−|尺工 上合
尺−|尺工 上合|四−|[合合四合四 合上|合−|]工尺尺|上合|尺尺工|
上合|尺尺 上合|四−|四乙|乙四乙|合−四|合合|乙四乙合四C|
工六 工尺|上−|

35|33523 15|2−|35|33523 15|6−|23 15
2−|23 15|6−|[55656 51|5−|]322|15|223|
15|22 15|6−|67|767|5−6|55|767561'|
35 32|1−|

e g |e e8g8 |d8e8 c8<g8> |d2 |e g |e e8g8 |d8e8 c8<g8> |<a2> |d8e8 c8<g8> |
d2 |d8e8 c8<g8> |<a2> |[2 <g> <g8a8> |<g8a8> <g8>c8 |<g2> |] e d8d8 |c <g> |d8d8 e |
c <g> |d8d8 c8<g8> |<a2> |<a> <b> |<b> <a8b8> |<g.a8> |<g> <g> |
<b> <a8b8> |<g8a8> >c< |e8g8 e8d8 |c2 |

* 多くの譜本は4/4。主旋律は『清風雅譜』の版(SG007)と大差ないが,中間の繰返しが「合合四合四合上合」となっているのは本書の例を引く箸尾竹軒『手風琴独案内』(HASIO_010)のほかは,百足登『明清楽之栞』の例(MS012)のみである。

4/4
 工−六−|工−工六|尺工上合|尺−−−|
 工−六−|工−工六|尺工上合|四−−−|
 尺工上合|尺−−−|尺工上合|四−−−|
 [合−合四|合四合上|合−−−|]工−尺尺|
 上−合−|尺尺工−|上−合−|尺尺上合|
 四−−−|四−乙−|乙−四乙|合−−四|
 合−合−|乙−四乙|合四C−|工六工尺|
 上−−−|


ST011 如意串 工尺五六工六上工六尺工五六工六尺上四合四C尺工四上尺工尺上四合工合四四C六五六工五C六五C六DDE合合四C合四CD四四C四合尺工上四四C合四乙乙四乙合四合合乙尺四合四C工六工尺上

2/4
工尺|五六 工六|上工六|尺−|工五|六工六尺上 四合|四C|尺工 四上
尺工 尺上−合 工合|四四C|六五|六五C|六五C|六−|DDE|合合四
合四|CD|四四|C四合|尺工上|四四C合四乙|乙四乙|合−四
合合|乙尺四|合四C|工六 工尺|上−|

32|65 35|135|2−|36|53521 65|61'|23 61
23 21−5 35|661'|56|561'|561'|5−|2'2'3'|556
1'56|1'2'|66|1'65|231|661'567|767|5−6
55|726|561'|35 32|1−|

e d |a8g8 e8g8 |c e8g8 |d2 |e a |g e8g8 |d8c8 <a8g8> |<a> >c< |d8e8 <a8>c8 |
d8e8 d8c8 |<a8.g16> e8<g8> |<a><a8>>c8< |g a |g e8a16>c16< |g a8>c8< |g2 |
>d< >d8e8< |<g> <g8a8> |>c< <g8a8> |>c< >d< |<a> <a> |>c8<<a8> <g> |
d8e8 c |<a><a8>>c8< |<g8a8> <b> |<b> <a8b8> |<g.a8> |<g> <g> |
<b8>d8 <a> |<g8a8> >c< |e8g8 e8d8 |c2 |

* 前曲同様,4/4として組んでいる本のほうが多い。

4/4
 工−尺−|五六工六|上−工六|尺−−−|
 工−五−|六−工六|尺上四合|四−C−|
 尺工四上|尺工尺上|四−合工合|四−四C|
 六−五−|六−工五C|六−五C|六−−−|
 D−DE|合−合四|C−合四|C−D−|
 四−四−|C四合−|尺工上−|四−四C|
 合四乙−|乙−四乙|合−−四|合−合−|
 乙尺四−|合四C−|工六工尺|上−−−|

 010 曲再生
 011 曲再生
 合奏曲再生



ST012 燕子門 上合上合四上尺 [尺尺工六五C五六工五六工尺上尺工尺上四C四C四合工工合工合工合工合四四C四CDEDDEDEDC四C四合工 [工六工六工六工尺上] 上合上合四上尺]

2/4
上合 上合四上尺|[尺工六|五C五六工|五六工尺上|尺工尺上 四C
四C四合工|工合 工合工合工合四|四C 四CDED|DE DEDC
四C四合工|[工六 工六工六工尺上|]上合 上合四上尺|]

15 15612|[235|61'653|65321|2321 61'
61'653|35 3535356|61' 61'2'3'2'|2'3' 2'3'2'1'
61'653|[35 3535321|]15 15612|]

c8<g8> c8<g8> |<a8>c8 d |[2 d8d16e16 g |a16>c16<a16g16 e |
a16g16e16d16 c |d16e16d16c16 <a8>>c8< |<a16>>c16<<a16g16> e |e8<g8> e8<g8> |
e16<g16>e16<g16> <a> |<a8>>c8< <a8>>c8< |>d8e8< >d< |>d8e8< >d16e16d16c16< |
<a16>>c16<<a16g16> e |[2 e8g8 e8g8 |e16g16e16d16 c |] c8<g8> c8<g8> |
<a8>c8 d |]

* 『清風雅調』(YY019)『清楽指南』(SS018)『清楽独稽古』(HG024)ともに4拍子で再現される。繰り返しの構成が異なる版もある。

4/4
 上合上合|四上尺−|[尺尺工六−|五C五六工−|
 五六工尺上−|尺工尺上四C|四C四合工−|工合工合|
 工合工合四−|四C四C|DED−|DEDEDC
 四C四合工−|[工六工六|工六工尺上−|]上合上合|
 四上尺−|]

 012 曲再生



ST013 久聞歌 四上尺四C合四合尺四C尺尺工上四合尺尺工六工工尺上四C合 [合合四C四C合四合] 尺尺工上上合四尺工上四工合四合

変ホ調2/4
四上|尺四C|合−四|合−|尺四C|尺−|尺工 上四|合−|尺尺|
工六 工工尺上 四C|合−|[合合四|C四C|合−四|合−|]尺尺工|上上合
尺工|上四工|合−四|合−|

61|261'|5−6|5−|261'|2−|23 16|5−|22|
35 3321 61'|5−|[556|1'61'|5−6|5−|]223|115
23|163|5−6|5−|

<a8>c8 |d <a8>>c8< |<g.a8> |<g2> |d <a8>>c8< |d2 |d8e8 c8<a8> |
<g2> |d d |e8g8 e8e8 |d8c8 <a8>>c8< |<g2> |[2 <g><g8a8> |>c<<a8>>c8< |
<g.a8> |<g2> |] d d8e8 |c c8<g8> |<a>d8e8 |c <a8>e8 |<g.a8> |<g2> |

* 多くの譜本は4/4,ウラ拍子より。箸尾竹軒『手風琴独案内』(HASIO_005)は出だし部分を「四上|尺四上|合−四|合−」としている。この出だしは本書の例と同じで続く「尺四C|尺−|」の「C」が1オクターブ低くなっている版のほうが多い。4/4に直した版は以下----

4/4
 ○○四上|尺−四C|合−−四|合−−−|
 尺−四C|尺−−−|尺工上四|合−−−|
 尺−尺−|工六工工|尺上四C|合−−−|
 [合−合四|C−四C|合−−四|合−−−|]
 尺−尺工|上−上合|四−尺工|上−四工|
 合−−四|合−−−|

 013 曲再生



ST014 哈哈調 [四合四C工尺四C工工尺四C合工六:尺]尺尺工 上合上合尺四四C四合EEGEDEGDECC合DEC四合工合四C合合工尺合合四C四C四C合合工尺合合四C五六工六尺

変ホ調2/4
[四合|四C|工尺 四C|工−|工尺 四C|合工六|:尺−|]尺尺工上合 上合
尺−|四四|C四合|EE|GE|DEGDEC|C合 DEC四合|
工合 四C|合合|工尺合|合四C|四C 四C|合合|工尺合|合四C|五六 工六|尺−|

[65|61'|32 61'|3−|32 61'|535|:2−|]22315 15
2−|66|1'65|3'3'|5'3'|2'3'5'2'3'1'|1'5 2'3'1'65|
35 61'|55|325|561'|61' 61'|55|325|561'|65 35|2−|

[2 <a> <g> |<a> >c< |e8d8 <a8>>c8< |e2 |e8d8 <a8>>c8< |<g> e8g8 |
:d2 |] d d8e8 |c8<g8> c8<g8> |d2 |<a> <a> |>c8<<a8> <g> |>e< >e< |
>g< >e< |>d< >e8g8< |>d8e8< >c< |>c8<<g8> >d8e8< |>c8<<a8> <g> |
e8<g8> <a8>>c8< |<g> <g> |e8d8 <g> |<g8a8> >c< |<a8>>c8< <a8>>c8< |
<g> <g> |e8d8 <g> |<g8a8> >c< |a8g8 e8g8 |d2 |

* 1〜7小節繰返し,二度目のときに末尾を「尺尺工」で演奏。同様のアレンジはほかに見ないが筆者所蔵の『清風雅譜』明治17年版は「尺」あとに朱字で「尺工」と記しており,アレンジ上もこれにやや近い。4/4版は以下。

4/4
 [四−合−|四−C−|工尺四C|工−−−|
 工尺四C|合−工六|:尺−−−|]尺−尺工|上合上合|
 尺−−−|四−四−|C四合−|E−E−|
 G−E−|D−EG|DEC−|C合DE|
 C四合−|工合四C|合−合−|工尺合−|
 合四C−|四C四C|合−合−|工尺合−|
 合四C−|五六工六|尺−−−|

 014 曲再生


ST015 月花集 四四合四四四CDDEC四四C四合工合合四CD四C合上合尺尺尺尺工六五六工尺上合上工尺工上四合 [合合四C四合四C四C四合工工五六工尺六六]

変ホ調2/4
四合|四−|四四C|DDE|C−|四四|C四 合工|合合四CD 四C
合−|上合尺|尺尺|尺工六|五六工|尺上合上工 尺工上四合|[○合|
合四C|四合四|C四C四合工|工五六工尺六|−六|]

65|6−|661'|2'2'3'|1'−|66|1'6 53|5561'2' 61'
5−|152|22|235|653|21513 23165|[05|
561'|656|1'61'653|365325|−5|]

<a> <a8g8> |<a2> |<a> <a8>>c8< |>d< >d8e8< |>c2< |<a> <a> |
>c8<<a8> <g8>e8 |<g> <g8a8> |>c8d8< <a8>>c8< |<g2> |c8<g8> d |
d d |d8e8 g |a8g8 e |d c8<g8> |c8e8 d8e8 |c8<a8> <g> |[2 r4 <g> |
<g8a8> >c< |<a> <g8a8> |>c< <a8>>c8< |<a8g8> e |e a8g8 |e8d8 g&|gg |]

* 出だし数音の音長は譜本によって異なっていることが多い。2行1小節目「合」の上にフェルマータ。箸尾竹軒は『手風琴独案内』(HASIO_004)で,各符音長これと同じで4/4に組み直し,一部表現も若干異なっている(おそらくは誤写)。4/4版は以下。

4/4
 四−四合|四−−−|四−四C|D−DE|
 C−−−|四−四−|C四合工|合−合四|
 CD四C|合−−−|上合尺−|尺−尺−|
 尺工六−|五六工−|尺−上合|上工尺工|
 上四合−|[−○合−|合四C−|四−合四|
 C−四C|四合工−|工−五六|工尺六−|−−六−|]

 015 曲再生



ST016 平板調 合合合四C合四C尺六工工尺工六尺工上合四C四合C四合工尺上四C合尺工尺尺工合四C合四C上尺工六工六工尺上上上四合合四C四合四C上四上上工六尺上四C合四C四合工尺合四CC四合工尺四上尺尺工六四上上工六尺

変ホ調2/4
合|合合四|C合四|C−|尺−六|工工|尺工六尺工 上合|四−|
四合C四 合工−上 四C|合−|尺工尺|尺工合|四C 合四|C−|上尺|
工六|工六 工尺|上−|上上四|合合四C四 合四|C−|上四上|上工六
−上 四C|合−|四C 四合工尺合|四C C四|合−|工尺 四上|尺−|尺工六
四上上|工六尺|−  |

5|556|1'56|1'−|2−5|33|23523 15|6−|
1'651'6 53−1 61'|5−|232|235|61' 56|1'−|12|
35|35 32|1−|116|5561'6 56|1'−|161|135
−1 61'|5−|61' 65325|61' 1'6|5−|32 61|2−|235
611|352|−  |

<g> |<g> <g8a8> |>c< <g8a8> |>c2< |d.g8 |e e |d e8g8 |d8e8 c8<g8> |
<a2> |>c< <a8g8> |>c8<<a8> <g8>e8 |d8.c16 <a8>>c8< |<g2> |d8e8 d |
d8e8 <g> |<a8>>c8< <g8a8> |>c2< |c d |e g |e8g8 e8d8 |c2 |c c8<a8> |
<g> <g8a8> |>c8<<a8> <g8a8> |>c2< |c8<a8> c |c e8g8 |d8.c16 <a8>>c8< |
<g2> |<a8>>c8< <a8g8> |e8d8 <g> |<a8>>c8< >c8<<a8> |<g2> |
e8d8 <a8>c8 |d2 |d e8g8 |<a8>c8 c |e8g8 d&|d  |

* 符字順列は『清風雅譜』の版(SG021)などに近い。オモテ拍子からとする譜が多いが,『音楽雑誌』55の版(ON055_01)などはウラ拍子からとする。4/4版は以下。

4/4
 ○○合−|合−合四|C−合四|C−−−|
 尺−−六|工−工−|尺−工六|尺工上合|
 四−−−|C−四合|C四合工|尺−上四C|合−−−|
 尺工尺−|尺工合−|四C合四|C−−−|
 上−尺−|工−六−|工六工尺|上−−−|
 上−上四|合−合四|C四合四|C−−−|
 上四上−|上−工六|尺−上四C|合−−−|
 四C四合|工尺合−|四CC四|合−−−|
 工尺四上|尺−−−|尺−工六|四上上−|
 工六尺−|−−  |

 016 曲再生



ST017 平和調 四C四 [CC合DEC四合工合四CC四合四C四合工尺合合CDEEE合D合DE合DEDC四四C四合工合四C四]

変ホ調2/4
四C|四−|[CC合DE C四|合−合|四−|CC四|合−|四C 四合
工尺合|合CD|EEE○合 D合DE合|DE DC|四四C四合工合 四C|四−|]

61'|6−|[1'1'52'3' 1'6|5−5|6−|1'1'6|5−|61' 65
325|51'2'|3'3'3'05 2'52'3'5|2'3' 2'1'|661'6535 61'|6−|]


r4 <a8>>c8< |<a2> |[2 >c< >c8<<g8> |>d8e8< >c8<<a8> |<g> e8.<g16> |
<a2> |>c< >c8<<a8> |<g2> |<a8>>c8< <a8g8> |e8d8 <g> |<g> >c8d8< |
>e< >e8e8< |r8<g8> >d8<<g8> |>d8e8< <g> |>d8e8< >d8c8< |
<a> <a16>>c16<<a16g16> |e8<g8> <a8>>c8< |<a2> |]

* この曲は出だしウラ拍子からのものが多い。4/4版は以下。

4/4
 ○○四C|四−−−|[C−C合|DEC四|
 合−工−合|四−−−|C−C四|合−−−|
 四C四合|工尺合−|合−CD|E−EE|
 ○合D合|DE合−|DEDC|四−四C四合
 工合四C|四−−−|]

 017 曲再生



●ST018 散花楽 EGEDAAEDED四合乙四合工合尺工合尺工尺合工尺四合C合D合C四合C四合工尺合工尺合工合工合工尺合C四C合工尺工合四CDD尺尺

変ホ調2/4
EG|ED|AA|ED|ED|四合|乙四合工合尺|工合尺|
工尺 合工|尺○|四合 C合D合C|四合 C四|合−|工尺合|工尺合|工合 工合
工尺合|C四C合工尺|工合 四C|DD|尺尺|

3'5'|3'2'|6'6'|3'2'|3'2'|65|765352|352|
32 53|20|65 1'52'51'|65 1'6|5−|325|325|35 35
325|1'61'532|35 61'|2'2'|22|

>e< >g< |>e< >d< |>a< >a< |>e< >d< |>e< >d< |<a> <g> |
<b> <a8g8> |e8<g8> d |e8<g8> d |e8d8 <g8>e8 |d r4 |<a8g8> >c8<<g8> |
>d8<<g8> >c< |<a8g8> >c8<<a8> |<g2> |e8d8 <g> |e8d8 <g> |e8<g8> e8<g8> |
e8d8 <g> |>c< <a8>>c8< |<g8>e8 d |e8<g8> <a8>>c8< |>d< >d< |d d |

* 出だしオモテ拍子からのほうが多い。4/4で再現される譜のほうが多いが,柚木友月の版(YNK015 粲瓦礫)などは音長がこれとほぼ同じであるので,同様に2/4であったのかもしれない。4/4版を用いて他の譜例と比較すると,3行2小節目「工尺合工」のところが不自然。他例からいうと「工−尺−|工−合工」と2小節になるか直前の「工合尺−」がもう一つ繰り返されなければならない。

4/4
 E−G−|E−D−|A−A−|E−D−|
 E−D−|四−合−|乙−四合|工合尺−|
 工合尺−|<SPAN STYLE="color:#FF0000">工尺合工|</SPAN>尺−−○|四合C合|
 D合C−|四合C四|合−−−|工尺合−|
 工尺合−|工合工合|工尺合−|C−四C|
 合工尺−|工合四C|D−D−|尺−尺−|

 018 曲再生



ST019 流水調 尺尺凡合尺 [四C四合凡C四合凡合尺尺尺凡尺尺尺凡尺尺四四四合凡尺凡尺上C合凡合合C四合C四合乙乙四合尺凡合尺凡合四凡尺合合四凡凡尺上四尺尺凡合尺]

変ホ調2/4
尺−||尺−|[四C 四合|凡−|C四合|凡−合|尺−|尺−|
|尺−||尺−|四−|四四合|凡−||上−|
合凡|合−|合−|C四合C四合|乙乙四|合−|尺−凡|合−|
尺凡 合四|凡−|尺合 合四|凡−|凡尺上|四−|尺−||尺○|]

2−||2−|[61' 65|4−|1'65|4−5|2−|2−|
|2−||2−|6−|665|4−||1−|
1'54|5−|5−|1'651'65|776|5−|2−4|5−|
24 56|4−|25 56|4−|421|6−|2−||20|]

d2 |d8f <g8> |d2 |[2 <a8>>c8< <a8g8> |f2 |>c< <a8g8> |
f.<g8> |d2 |d2 |d8f d8 |d2 |d8f d8 |d2 |<a2> |<a> <a8g8> |
f2 |d8f d8 |c2 |>c< <g8>f8 |<g2> |<g2> |>c< <a8g8> |>c8<<a8> <g> |
<b> <b8a8> |<g2> |d.f8 |<g2> |d8f8 <g8a8> |f2 |d8<g8> <g8a8> |f2 |
f d8c8 |<a2> |d2 |d8f <g8> |dr4 |]

* 箸尾竹軒は『手風琴独案内』(HASIO_013)でこれを,音長同じの4/4譜に組み直している。ほかに音長の分かる,比較可能な類例は『清楽指南』の「流水曲」(SS028)くらいしかない---

 尺−−○|尺凡−合|尺−−○|[四−−C|
 四合凡−|−○C−|四−合凡|−合尺−|
 −○尺−|−○[尺凡|−尺尺−|−−]四−|
 −−四−|四合凡−|−○尺凡|−尺上−|
 −○C−|合凡合−|−○合−|−○C−|
 四合−C|四合乙−|四−合−|−○尺−|
 −凡合−|−○尺−|−凡合−|−○尺凡|
 合四凡−|−○尺凡|合四凡−|−○凡−|
 尺上四−|−○尺−|−○尺凡|−合尺−|
 −○]  |SS028 曲再生

 本書の例の各符音長を平均で二倍にした4/4版は以下----

4/4
 尺−−−|尺凡−合|尺−−−|[四C四合|
 凡−−−|C−四合|凡−−合|尺−−−|
 尺−−−|尺凡−尺|尺−−−|尺凡−尺|
 尺−−−|四−−−|四−四合|凡−−−|
 尺凡−尺|上−−−|C−合凡|合−−−|
 合−−−|C−四合|C四合−|乙−乙四|
 合−−−|尺−−凡|合−−−|尺凡合四|
 凡−−−|尺合合四|凡−−−|凡−尺上|
 四−−−|尺−−−|尺凡−合|尺−−○|]

 019 曲再生



ST020 将軍令 尺工上工六尺尺工上尺上四四上尺尺四尺上四合工六五尺上五六五六六五六工六五六五CEDC四四C四合凡工尺六尺六工尺上合尺工上上尺工六尺尺工上合尺工尺工六工尺工六尺工上合尺尺工上尺工六六工六五五尺上五六工六五尺上五六五六六五上上五上上六五尺上四尺上尺工六尺

変ホ調4/4
−工工六|尺−尺−工|上尺上四−|四上尺−|尺−四尺|上四合−|
工六五尺|上五六−|五−六−|六−五−|六−工六|五−六五|
CEDC|四−−○|四C四合|凡−工−|尺−六−|尺−六工尺|
上合尺工|上−−○|上−尺工六|尺−−○|尺工上合|尺−−○|
尺工六−|工尺工六−|尺工上合|尺−−○|尺−工尺工|六−−○|
六−工六|五−−○|五尺上五|六−工六|五尺上五|六−五−|
六−−○|六−−五|上−上−|五上上六|五−尺上|四−尺上|
尺−工六|尺−−○|

−335|2−2−3|1216−|612−|2−62|165−|
3562|165−|6−5−|5−6−|5−35|6−56|
1'3'2'1'|6−−0|61'65|4−3−|2−5−|2−532|
1523|1−−0|1−235|2−−0|2315|2−−0|
235−|3235−|2315|2−−0|2−323|5−−0|
5−35|6−−0|6216|5−35|6216|5−6−|
5−−0|5−−6|1−1−|6115|6−21|6−21|
2−35|2−−0|

d.e8 ce8g8 |d2 d.e8 |cd8c8 <a2> |<a>c d2 |d2 <a>d |c<a> <g2> |
eg ad |ca g2 |a2 g2 |g2 a2 |g2 eg |a2 ga |
>ce< >dc< |<a2.>r4 |<a>>c< <ag> |f2 e2 |d2 g2 |d.g8 ed |
c<g> de |c2.r4 |c.d8 eg |d2.r4 |de c<g> |d2.r4 |
ed8e8 g2 |ed8e8 g2 |de c<g> |d2.r4 |d.e8 cd8e8 |g2.r4 |
g2 eg |a2.r4 |ad ca |g2 eg |ad ca |g2 a2 |
g2.r4 |g2.a |c2 c2 |ac cg |a2 dc |<a2> dc |
d2 eg |d2.r4 |

* 原譜2行3小節目「六」にフェルマータ。

 020 曲再生


ST021 漫板流水 [DDE合合四C四合四CC] 四C合工尺合DDE合四合DE合四合EDC四合四CC  DDE合合四C四合四CC四C合工尺合尺尺工合四合尺工合四合工尺上合四CC  DDE合合四C四合四CCC四合CCECDGEEEDEEDE合合四合EDC四合四CC  尺尺工合工合四C四合四CC四C合工尺工合尺上尺工合四合尺工合C四合工尺上四合四CC  DDE合工合四C四合四CCCC四合CCEC合乙四四四合四四合四CC四C四合工合工合合四合尺上尺工合四合尺工合C四合工尺上合四CC

2/4
[DDE|合合四C四 合四|CC|]四C合|工尺合|DDE合四合|
DE合|四合 EDC四 合四|CC|
DE|合合四C四 合四|CC|四C合|工尺合|尺尺工合四合|尺工合|
四合 工尺|上合四|CC|
DE|合合四C四 合四|CC|C四合|CC|EC|DG EEED EE
DE 合合四合 EDC四 合四|CC|
尺工合工 合四C四 合四|CC|四C合|尺工合|尺上 尺工合四合|尺工 合C
四合 工尺上四 合四|CC|
DE合工 合四C四 合四|CC|CC 四合|CC|EC|合乙 四四四合 四四
合四 CC四C 四合工合 工合合四合|尺上 尺工合四合|尺工 合C四合 工尺|上合四
CC|

[2'2'3'|5561'6 56|1'1'|]61'5|325|2'2'3'565|
2'3'5|65 3'2'1'6 56|1'1'|
2'2'3'|5561'6 56|1'1'|61'5|325|223565|235|
65 32|156|1'1'|
2'2'3'|5561'6 56|1'1'|1'65|1'1'|3'1'|2'G 3'3'3'2' 3'3'
2'3' 5565 3'2'1'6 56|1'1'|
2353 561'6 56|1'1'|61'5|235|21 23565|23 51'
65 3216 56|1'1'|
2'2'3'53 561'6 56|1'1'|1'1' 65|1'1'|3'1'|57 6665 66
56 1'1'61' 6535 35565|21 23565|23 51'65 32|156
1'1'|

[2 >d< >d8e8< |<g> <g8a8> |>c8<<a8> <g8a8> |>c< >c< |] <a8>>c8< <g> |
e8d8 <g> |>d< >d8e8< |<g8a8> <g> |>d8e8< <g> |<a8g8> >e8d8< |
>c8<<a8> <g8a8> |>c< >c< |

>d< >d8e8< |<g> <g8a8> |>c8<<a8> <g8a8> |>c< >c< |<a8>>c8< <g> |
e8d8 <g> |d d8e8 |<g8a8> <g> |d8e8 <g> |<a8g8> e8d8 |c <g8a8> |>c< >c< |

>d< >d8e8< |<g> <g8a8> |>c8<<a8> <g8a8> |>c< >c< |>c< <a8g8> |
>c< >c< |>e< >c< |>d8g8< >e8e8< |>e8d8< >e8e8< |>d8e8< <g8g8> |
<a8g8> >e8d8< |>c8<<a8> <g8a8> |>c< >c< |

d d8e8 |<g8>e8 <g8a8> |>c8<<a8> <g8a8> |>c< >c< |<a8>>c8< <g> |
e8d16e16 <g> |d8c8 d8e8 |<g8a8> <g> |d8e8 <g8>>c8< |<a8g8> e8d8 |c8<a8> <g8a8> |
>c< >c< |

>d< >d8e8< |<g8>e8 <g8a8> |>c8<<a8> <g8a8> |>c< >c< |>c8c8< <a8g8> |
>c< >c< |>e< >c< |<g8b8> <a8a8> |<a8g8> <a8a8> |<g8a8> >c8c8< |
<a8>>c8< <a8g8> |e8<g8> e8<g8> |<g8a8> <g> |d8c8 d8e8 |<g8a8> <g> |
d8e8 <g8>>c8< |<a8g8> e8d8 |c <g8a8> |>c< >c< |

*4段目のアレンジが少々珍しい。1段4小節目と最終尾に反復記号(末)があるが,D.S.が見当たらず(特に最終尾)どこまで戻ればよいのか不明なため無視する。箸尾竹軒『手風琴独案内』の版(HASIO_011)では,3・5段目の末尾「CC」だけが「C−C−」と2倍の音長になっている。4/4版は以下---

4/4
 [D−DE|合−合四|C四合四|C−C−|]
 四C合−|工尺合−|D−DE|合四合−|
 DE合−|四合ED|C四合四|C−C−|

 D−DE|合−合四|C四合四|C−C−|
 四C合−|工尺合−|尺−尺工|合四合−|
 尺工合−|四合工尺|上−合四|C−C−|

 D−DE|合−合四|C四合四|C−C−|
 C−四合|C−C−|E−C−|DGEE|
 EDEE|DE合合|四合ED|C四合四|
 C−C−|

 尺−尺工|合工合四|C四合四|C−C−|
 四C合−|工尺工合−|尺上尺工|合四合−|
 尺工合C|四合工尺|上四合四|C−C−|

 D−DE|合工合四|C四合四|C−C−|
 CC四合|C−C−|E−C−|合乙四四|
 四合四四|合四CC|四C四合|工合工合|
 合四合−|尺上尺工|合四合−|尺工合C|
 四合工尺|上−合四|C−C−|

 021 曲再生



ST022 徳健流水 合合合四C四合四C [工尺工合合四C四合四C四C合工尺合尺合尺工合四合尺工合C四合工尺上四合四C工尺工合合四上四合四C四C合工尺合乙四四合四合四C四C四合工工六五六尺尺工六五六尺工六C四C四合工尺上四合四C]

2/4
合合|合四 C四合四C|[○工尺|○工合|合四 C四合四C|○四C|合工尺
尺合尺工 合四|合尺工合C 四合工尺 上四合四C|○工尺|○工合|合四 上四
合四C|○四C|合工尺合乙四|○四合|四合四|C四C四合工|工六五
六尺|尺工 六五|六尺工六C 四C四合工尺 上四合四C|]

55|56 1'6561'|[032|035|56 1'6561'|061'|532
2523 56|52351' 6532 16561'|032|035|56 16
561'|061'|532576|065|656|1'61'653|356
52|23 56|52351' 61'6532 16561'|]

<g> <g> |<g8a8> >c8<<a8> |<g8a8> >c< |[2 r8e8 d |r8e8 <g> |
<g8a8> >c8<<a8> |<g8a8> >c< |r4 <a8>>c8< |<g> e8d8 |
<g> d8<g8> |d8e8 <g8a8> |<g> d8e8 |<g8>>c8< <a8g8> |e8d8 c8<a8> |
<g8a8> >c< |r8e8 d |r8e8 <g> |<g8a8> c8<a8> |<g8a8> >c< |
r4 <a8>>c8< |<g> e8d8 |<g8b8> <a> |r4 <a8g8> |<a> <g8a8> |
>c< <a8>>c8< |<a8g8> e |e g8a8 |g d |d8e8 g8a8 |g d8e8 |
g8>c8< <a16>>c16<<a16g16> |e8d8 c8<a8> |<g8a8> >c< |]

* 笛のパートで4行3小節目「六C」の「C」をそのまま高音で吹くかオクターブ下げるかの判断が多少難しい。拍子の上で何度もオモテ・ウラがひっくり返る曲で,3行4小節目からもフレーズ的には半小節拍子からズレたカタチになっていることから,当該部分は「四C四合」ではなく,その前の「尺工」までのフレーズとのほうが関連が強いと考え,高音のままとした。実際に吹いてみると,六>Cはその前のフレーズがすべて甲音なので,やはり高音のままのほうが吹きやすいが,直後の四(16分音符)で正確な呂音に還るのが,音が短いだけにちょっと難しい。4/4に直した版は以下---

4/4
 合−合−|合四C四|合四C−|[○工尺−|
 ○工合−|合四C四|合四C−|−○四C|
 合−工尺|合−尺合|尺工合四|合−尺工|
 合C四合|工尺上四|合四C−|○工尺−|
 ○工合−|合四上四|合四C−|−○四C|
 合−工尺|合乙四−|−○四合|四−合四|
 C−四C|四合工−|工−六五|六−尺−|
 尺工六五|六−尺工|六C四C四合|工尺上四|
 合四C−|]

 022 曲再生



ST023 渓庵流水 尺尺合合四C六C五五C工六尺上四合四C尺四C四D四四CDD四合四合四C尺上五C六工六五尺上四上尺上尺工上尺上五C六五六工六五五C六乙五四C五五六工尺五C六工五六五六工六五五C六凡工尺上尺工五五C六六五C尺C五六五C六五尺乙工五五C乙工五五C工尺工六五C工尺尺C四尺上尺工六尺

4/4
尺尺合合四|C六C五−|五C工六尺|○上合四C|○尺○C四|
○D四C DD四合 合四 尺上 −C|六工六尺上|四−上尺|
上尺工−上尺五C六五六|工六五C −乙|五○四C|五六 工尺 五C六|
工五五六 工六|五五C六−| 上尺工|五C六五C|尺C五六五C
五尺 乙工五|五C 乙工五C工尺工六 五C工尺 尺C四|尺上工六尺|

22556|1'51'6−|61'352|01561'|0201'6|
02'61' 2'2'65 56 1'21 −1'|53521|6−12|
123−1261'565|3561' −7|6061'|65 32 61'5|
3665 35|661'5−| 123|61'561'|21'6561'
62 736|61' 7361'3235 61'32 21'6|21352|

d d <g> <g8a8> |>c< g8>c8< a2 |a >c< e8g8 d |r8c8 <a> <g8a8> >c< |
r8d8 <a> r8>c8< <a> |r8>d8< <a> <a8>>c8< >d8d8< |
<a8g8> <a8><g16a16> >c8<d16c16 a8.>c16< |g e8g8 a d8c8 |<a2> c d |
c8d8 e2 c8d8 |c8a16>c16< g a g |e8g8 a a8>c8< g8.b16 |a r4 <a> >c< |
a8a16g16 e8d8 a8>c8< g |e8a8 g a8g8 e8g8 |a a8>c8< g2 |f8 e d8 c8d8 e |
a8a16>c16< g g8a8 >c< |d8>c8< a g a8>c8< |g a8d8 b8e8 a |a8>c8< b8e8 a a8>c8< |
e16d16e16g16 g16>c16<e16d16 d8>c8< <a> |d8c8 d e8g8 d |

* ここまでの「流水」曲中,これだけが4/4拍子だが,ほかの例と比べると各音長が半分。箸尾竹軒『手風琴独案内』(HASIO_015)と符字順列は完全に一致するが,中盤からの音長に一部異なるところある。渓派の基本曲中屈指の難曲であり,変異は資料により時としてかなり大きい。この譜の場合はアレンジだけではなく主旋律上にも少しばかり変異が認められる。ここまでの近世譜では余りなかった記譜上の間違いや不自然な点も多く,近世譜に組みなおす上でも,原曲の拍子と音長の関係はかなり分かりにくかった模様である。原譜3行3小節目「工六五C六六−乙」で4分多くなるため末尾を「−乙」に修整。5行1小節目「六−五尺 乙工五|」同様に4分多いため「六」を4分に修整。曲尾の「尺」にフェルマータ。笛のパートで5行3小節目「尺C」のCはそのままか下げるかの判断がやや難。ここでは聞き比べの結果,下げることにした。各音長を2倍にして組みなおすと以下---

4/4 音長2倍
 尺−尺−|合−合四|C−六C|五−−−|
 五−C−|工六尺−|○上四−|合四C−|
 ○尺四−|○C四−|○D四−|四CDD|
 四合四合四|C尺上−C|六−工六|五−尺上|
 四−−−|上−尺−|上尺工−|−−上尺|
 上五C六五六|工六五−|五C六−乙|五−−○|
 四−C−|五五六工尺|五C六−|工五六−|
 五六工六|五−五C|六−−−|凡工−尺|
 上尺工−|五五C六−|六五C−|尺C五−|
 六−五C|六−五尺|乙工五−|五C乙工|
 五−五C|工尺工六 五C工尺|尺C四−|尺上尺−|
 工六尺−|

 023 曲再生



ST024a 金線花 (第一排) 尺工六五C工尺六尺工工尺上合尺尺六工尺六尺工六工尺上合尺尺工上合上合尺上尺工尺工上合四C合上尺工上五C五六工尺六五五C六工六尺尺工尺上四上尺工上尺工六尺工上四C合上尺尺尺尺工上五五六工尺六五五C六工六尺

変ホ調2/4
尺工六|五C工尺六|尺工 工尺上合|尺−|尺−六工尺六|
工六工尺 上合|尺−|尺工 上合上合尺|○上尺
尺工上合 四C|合−|上尺|−工上|○五C
五六 工尺|六五|五C六|工六尺|○工尺|上四上
尺工上|○尺|工六 尺工|上四C|合−|上尺尺
尺工上|○五|五六 工尺|六五|五C六|工六尺|

235|61'325|23 3215|2−|2−5325|
3532 15|2−|23 15152|012
2315 61'|5−|12|−31|061'
65 32|56|61'5|352|032|161
231|02|35 23|161'|5−|122
231|06|65 32|56|61'5|352|

d8e8 g |a16>c16<e16d16 g |d8e8 e16d16c16<g16> |d2 |d.g8 |e8d8 g |
d e8g8 |e8d8 c8<g8> |d2 |d8e8 c8<g8> |c8<g8> d |r4 c8d8 |
e d8e8 |c8<g8> <a8>>c8< |<g2> |c d& |d8e8 c |r4 a8>c8< |
a8g8 e8d8 |g a |a8>c8< g |e8g8 d |r4 d8e16d16 |c <a8>c8 |
d8e8 c |r4 d |e8g8 d8e8 |c <a8>>c8< |<g2> |c d8d16d16 |
d8e8 c |r4 a |a8g8 e8d8 |g a |a8>c8< g |e8g8 d |


ST024b 金線花 (第二排) CC四四合四合合C四合工尺合C四合工尺合尺工六尺工六五工尺上四上六工尺六合四C四C六工工尺上尺工五五C六尺工六尺工六五工尺上四上乙四合合四C四上六六尺工六五工尺上合尺工六尺

2/4
CC|四四|合−四|合合|○C 四合工尺合|
○C 四合工尺合|−工六|尺工六五 工尺上四上|工尺 合四
C四C|−六 工尺上尺工|五C六|−工六|尺工六五 工尺
上四上|乙四 合四C四上|六六|尺工 六五工尺 上合
工六|尺−|

1'1'|66|5−6|55|01' 65325|
01' 65325|−35|2356 32161|32 56
1'61'|−5 32123|61'5|−35|2356 32
161|76 561'61|55|23 5632 15
35|2−|

>cc< |<aa> |<g.a8> |<gg> |r8>c8< a8g8|e8d8 <g> |
r8>c8< a8g8|e8d8 <g>|d8.e16 g |d16e16g16a16 e8d8 |c8<a8> c |g8e16d16 g8<g16a16> |
>c8<<a8> >c& |c8<g8 e8e16d16 |c8d8 e |a8a16>c16< g |d8.e16 g |d16e16g16a16 e8d8 |
c8<a8> c |<b8a8> <g8><g16a16> |>c8<<a8> c |g g |d8e8 g8a8 |e8d8 c8<g8> |
d e8g8 |d2 |


ST024c 金線花 (第三排) 四C尺工上尺六六工工尺工尺工上合尺四上尺工上合尺 [C四C四六五六] 五六工尺六五C工尺六工六工六上尺

2/4
四C 工上|尺−|六六 工工尺工 尺工上合|尺−|四上 尺工上合
尺−|[C四 C四六五六|]五六工尺六|五C工尺六|工六 工六
尺−|

61' 31|2−|55 3323 2315|2−|61 2315
2−|[1'6 1'6565|]65325|61'325|35 35
2−|

<a8>>c8< d8e16c16 |d2 |g8g8 e8e8 |d8e8 d16e16c16<g16> |d2 |<a8>c8 d16e16c16<g16> |
d2 |[2 >c8<<a8> >c8<<a8> |g8a8 g |]a16g16e16d16 g |a16>c16<e16d16 g |e8g8 e16g16c8 |
d2 |

* 主旋律は『清風雅譜』のものに近い。所蔵する各版の朱字から推測される掛撥の例でこれと完全に一致するものはないが,部分的には同じような表現のあるものが見られる。原譜第一排2行4・5小節「上合」が一つ多いかもしれない。不自然。4/4版で『清風雅譜』のもの(SG021)と比較してみると当該部分から半小節ズレてゆく。同6行1小節目「尺工上」,他例より推測して修整。

4/4
 尺工六−|五C工尺六−|尺工工尺上合|尺−−−|
 尺−−六|工尺六−|尺−工六|工尺上合|
 尺−−−|尺工上合|上合尺−|−○上尺|
 工−尺工|上合四C|合−−−|上−尺−|
 −工上−|−○五C|五六工尺|六−五−|
 五C六−|工六尺−|−○尺工尺|上−四上|
 尺工上−|−○尺−|工六尺工|上−四C|
 合−−−|上−尺尺尺|尺工上−|−○五−|
 五六工尺|六−五−|五C六−|工六尺−|

 C−C−|四−四−|合−−四|合−合−|
 ○C四合|工尺合−|○C四合|工尺合−|
 尺−工六−|尺工六五工尺|上四上−|
 六工尺合四|C四C−|−六工工尺|上尺工−|
 五五C六−|尺−工六−|尺工六五工尺|上四上−|
 乙四合合四|C四上−|六−六−|尺工六五|
 工尺上合|尺−工六|尺−−−|

 四C尺工上|尺−−−|六六工工|尺工尺工上合
 尺−−−|四上尺工上合|尺−−−|[C四C四|
 六五六−|]五六工尺六−|五C工尺六−|工六工六上|
 尺−−−|

 024 曲再生



ST025a 銀紐糸(第一排) 五六工尺六尺工四上尺尺工六五C工尺六尺工工尺上合尺尺工上上四上四上四尺上合四C四C四合工合四C合尺工六尺工六尺工工尺上合尺五乙五六工尺六五C五六工尺六尺工六尺工六工尺上尺工上

変ホ調2/4
五六|工尺六|尺工 四上|尺−|尺工六|五C工尺六|尺工 工尺上合|尺−|尺工上|
四上四上 四尺|上−|合四C|四C 四合工合 四C|合−|尺工六|尺工六|
尺工 工尺上合|尺−|五乙 五六工尺六|五C 五六工尺六|−工六|尺工 工尺|上尺工
上−|

65|325|23 61|2−|235|61'325|23 3215|2−|231|
6161 62|1−|561'|61' 6535 61'|5−|235|235|
23 3215|2−|67 65325|61' 65325|−35|23 32|123
1−|

a g |e8d8 g |d8e8 <a8>c8 |d2 |d8e8 g |a16>c16<e16d16 g |d8e8 e16d16c16<g16> |
d2 |d8e8 c |c <a8>c8 |<a8>c8 <a8>d8 |c2 |<g8a8> >c< |<a8>>c8< <a8g8> |
e8<g8> <a8>>c8< |<g2> |d8e8 g |d8e8 g |d8e8 e16d16c16<g16> |d2 |a8b8 a8g8 |
e8d8 g |a8>c8< a8g8 |e8d8 g |d8.e16 g |d16e16g8 e8d8 |c d8e8 |c2 |

ST025b 銀紐糸(第二排) 五六五六工尺六尺工尺上上尺上四尺上四C合工尺尺上四尺上四C合六五乙乙五乙尺乙五六合五乙乙五乙尺乙五六

五六|五六工|尺六|尺工|−尺上|上−|尺上|四尺上|四C合|
尺上四尺上|四C合|六五乙|乙五 乙尺乙五六|合五乙|乙五 乙尺乙五六|

65|653|25|23|−21|1−|21|621|61'5|
21621|61'5|567|76 72765|567|76 72765|

a g |a8g8 e |d g |d e& |e8d8 c |c2 |d c |<a8>d8 c |
<a8>>c8< <g> |e d8d16c16 |<a8>d8 c |<a8>>c8< <g> |g8a8 b |b8a8 b8d8 |
b8a8 g |<g8>a8 b |b8a8 b8d8 |b8a8 g |

ST025c 銀紐糸(第三排) [五工工工六五] C工工−五C乙六五五C工尺六工六工六上合尺

2/4
五工工|工六五|]C工|工−|五C 乙六|五−|五C工尺六|工六 工六上合|尺−|

633|356|]1'3|3−|61' 75|6−|61'325|35 3515|2−|

[2 a8e8 e |e8g8 a |] >c< e |e2 |a8>c8< b8g8 |a2 |a16>c16<e16d16 g |
e8g8 e16g16c16<g16> |d2 |

* 完全一致するものはないが,『清風雅譜』各版および『清楽の栞』などにアレンジの共通する例が見られる。第二排の曲調に多少の疑念あるも全体的には『清風雅譜』の系の旋律。

4/4
 五−六−|工尺六−|尺工四上|尺−−−|
 尺工六−|五C工尺六−|尺工工尺上合|尺−−−|
 尺工上−|上−四上|四上四尺|上−−−|
 合四C−|四C四合|工合四C|合−−−|
 尺工六−|尺工六−|尺工工尺上合|尺−−−|
 五乙五六|工尺六−|五C五六|工尺六−|
 尺−工六−|尺工六工尺|上−尺工|上−−−|

 五−六−|五六工−|尺−六−|尺−工−|
 −尺上−|上−−−|尺−上−|四尺上−|
 四C合−|工−尺尺上|四尺上−|四C合−|
 六五乙−|乙五乙尺|乙五六−|合五乙−|
 乙五乙尺|乙五六−|

 [五工工−|工六五−|]C−工−|工−−−|
 五C乙六|五−−−|五C工尺六−|工六工六上合
 尺−−−|

 025 曲再生



ST026 西皮調 六六尺工六 [C六C五六工合尺工六五六尺工六五五六工尺上尺尺工五六工六工尺上工六工尺上六六工六上上四上上六工六工尺上尺工上四C合四工尺合合四工尺四C尺尺尺四C尺工合尺工尺上四工合尺上四C合五六工六尺六工六尺工六五五六工尺上尺尺工五六六五工六工尺上工六工尺上六六工六上上四上上六工六工尺上尺工上四C合四工尺合工合四四乙乙五五六六六五五六工五六五六工五六工六工尺上工六工尺上六六工六上上四上上六工六工尺上尺上四C合四工尺合上上工工六尺工六工尺上五六工五六工六工尺上工六工尺上六六工六上C四上上六工六工尺上尺工上四C合合四工尺合合四乙乙五五五六五C五六工六五]

変ホ調3/4
六六尺工|六−[C|六C 五六 工合尺工 六五六|尺工 六五 五六
工尺上−|尺尺 工五六|○工六 工尺|上−工六工尺六六工六上−|
上四上上|六工六 工尺|上尺工上|四C−四工尺合−|合四 工尺 四C
尺−尺|−尺−|四C尺−|工合 尺工 尺上|四工合 尺上四C合−|
五六 工六尺|−六工六|尺工 六五 五六工尺上−|尺尺 工五六|六五 工六 工尺
上−工六工尺六六工六上−|上四上上|六工六 工尺|上尺工上|
四C−四工尺合−|工合四|四乙乙|五五六|−六六|
五六工|五六−|五六 工五六|−工六 工尺|上−工六工尺六六
工六上−|上四上上|六工六 工尺|上尺上|四C−四工尺合−|
上上工|工六尺−|工六 工尺上|−五六 工五|六−工六工尺上−|
工六 工尺上|六六 工六上|−C四上|上六工六工尺尺工|上四C合|
合四 工尺合|−合四|乙乙五|−五五六五C 五六 工六|五−|]

5523|5−[1'|51' 65 3523 565|23 56 65
321−|22 365|035 32|1−353255351−|
1611|535 32|1231|61'−6325−|56 32 61'
2−2|−2−|61'2−|35 23 21|635 2161'5−|
65 352|−535|23 56 65321−|22 365|56 35 32
1−353255351−|1611|535 32|1231|
61'−6325−|356|677|665|−55|
653|65−|65 365|−35 32|1−353255
351−|1611|535 32|121|61'−6325−|
113|352−|35 321|−65 36|5−35321−|
35 321|55 351|−1'61|15353223|161'5|
56 325|−56|776|−66561' 65 35|6−|]

g g d8e8 |g2 [2 >c< |g8>c8< a8g8 e8<g8> |d8e8 g8a8 g |d8e8 g8a8 a8g8 |
e8d8 c2 |d8d8 e8a8 g |r4 e8g8 e8d8 |c2 e8g8 |e8d8 c g8g8 |e8g8 c2 |
c8<a8> c c |g e8g8 e8d8 |c d8e8 c |<a8>>c8< <g.a8> |e8d8 <g2> | <g8a8> e8d8 <a8>>c8< |d2 d& |d d2 |<a8>>c8< d2 |e8<g8> d8e8 d8c8 |
<a> e8<g8> d8c8 |<a8>>c8< <g2> |a8g8 e8g8 d& |d g8e8 g |d8e8 g8a8 a8g8 |
e8d8 c2 |d8d8 e8a8 g |g8a8 e8g8 e8d8 |c2 e8g8 |e8d8 c g8g8 |e8g8 c2 |c8<a8> c c |
g e8g8 e8d8 |c d8e8 c |<a8>>c8< <g.a8> |e8d8 <g2> |e <g> <a> |
<a b b >|a a g& |g g g |a a8g8 e |a g2 |a8g8 e8a8 g& |g e8g8 e8d8 |c2 e8g8 |
e8d8 c g8g8 |e8g8 c2 |c8<a8> c c |g e8g8 e8d8 |c d c |<a8>>c8< <g.a8> |
e8d8 <g2> |c c e |e8g8 d2 |e8g8 e8d8 c& |c a8g8 e8a8 |g2 e8g8 |e8d8 c2 |
e8g8 e8d8 c |g8g8 e8g8 c& |c >c8<<a8> c |c g e8g8 |e8d8 c d8e8 |c <a8>>c8< <g> |
<g8a8> e8d8 <g&> |<g> <g> <a> |<b b> a& |a a a8g8 |a8>c8< a8g8 e8g8 |a2 |]

* 確実に3/4拍子と表明もしくは分かる例は,箸尾版(HASIO_016)と本書のみ。原譜8行4小節目「−工六工尺」,付近の同様のフレーズから類推修正。末尾の「五」の音長が2分なのか2分半なのか微妙。

 026 曲再生



●ST027 二凡調 工六工尺上工尺工六尺上四尺合工合工尺上合尺四上尺合尺六工六工尺上工尺工六尺上四合四C工六尺上四尺合尺尺尺工尺上四尺六工合工合工合工尺上工尺四上合四C合工尺上四合四C工六尺上四尺合工六尺上四六工尺六五尺上尺上尺上乙合乙四乙四合四乙尺四合四合四C合工尺上四合四上工六尺上四尺合上尺工六五五六工合尺尺尺乙四乙合四CC尺C四合合四上尺合上四上尺上尺六工尺四合四C工尺工六尺上四合四上工六尺上四尺合

変ホ調4/4
工六工尺|上−工尺工六|尺−上四尺|合−工合|工尺上合尺−|四上尺−|
合−尺−六|工六工尺|上−工尺工六|尺−上合四|C−工六|尺−上四尺|
合−尺尺|尺工−上四|−尺−六 工合工合工合−尺上工尺四上−|合四合工 −上
合四工六 −上四尺合−工|−六尺上四−|六工尺六五|−尺上上尺|上乙合乙四|
○乙四合|四乙尺四合|四合四合工−上 合四工六−上 四尺合−|上尺工六|
五六 工合尺|−尺尺乙|四乙 合四C−|C尺 C四合−|−四 上尺合−|上四尺上 −六
工尺 合四工尺工六−上 合四工六−上 四尺合−|

3532|1−3235|2−162|5−35|32152−|612−|
5−2−5|3532|1−3235|2−156|1'−35|2−162|
5−22|23−16|−2−5 353535−213261−|561'53 −1
561'35 −1625−3|−5216−|53256|−2112|17576|
0765|67265|6561'53−1 5635−1 625−|1235|
65 352|−227|67 561'−|1'2 1'65−|−6 125−|1621 −5
32 561'3235−1 5635−1 625−|

eg ed |c2 e8d8e8g8 |d.c8 <a>d |<g2> e<g> |e8d8c8<g8> d2 |<a>c d2 |
<g2> d.g8 |eg ed |c2 e8d8e8g8 |d.c8 <a><g8a8> |>c2< eg |d.c8 <a>d |
<g2> dd |d8e8 d.c8 <a&> |<a> d.g8 e8<g8> |e8<g8>e8<g8> e.d8 |
c8e8d8<a8> c2 |<g8a8> >c< <g8>e8 d8.c16 |<a8><g16a16>>c< e8g8 d8.c16 |
<a8>d8 <g2> e& |e8g8d8c8 <a2> |g e8d8 ga& |ad8c8 dc8d8 |c<b> <g8b8><a> |
r4<b> <ag> |<a><b8>d8 <ag> |<a><g8a8> >c<<g8>e8 |
d8.c16 <a8><g16a16> ce8g8 |d8.c16 <a8>d8 <g2> |cd eg |aa8g8 e8<g8>d& |
dd d<b> |<a8b8><g8a8> >c2< |>c8<d8 >c8<<a8> <g2> |
<g8.a16> c8d8 <g2> |c8<a8>c d8c8 d8.g16 |e8d8<a8><g16a16> >c<e16d16e16g16 |
d8.c16 <a8><g16a16> ce8g8 |d8.c16 <a8>d8 <g2> |

 027 曲再生

* 原譜6行4小節目「C尺C四合−」,数字譜からは「上尺上四合−」となる。『声光詞譜』の例(SK03_02)は後者と同じだが,渓派系の他譜例では「C尺上四合」となっているほうが多い。箸尾版の工尺譜は当書原譜と同じ「C尺C四合」だが,手風琴の数字譜は「C尺上四合」を示唆する,おそらく間違いだろうが決め手に欠くため,ここでは原工尺譜にそのまま従う。同じく5小節目「合四上尺合−」,他譜では「合四C尺合−」とするもののほうが多い。同様の理由により処理同前。拍子と音長の兼ね合いが3行目後半からやや不自然となる。『清楽曲譜』(OKINO_A068)の解説にも「此曲ハ通常拍子ニテハ奏シガタキ所アリ…半バヨリ甚ダ進〓勢ノアル曲ナリ。」というように,そのあたり(3行目後半)から Tempo が大きく変わることを一定の拍子のもとで再現したものかもしれない。旋律の比較を容易にするため,『清風雅譜』各版の朱点による音長および沖野の例を参考に4/4定拍子として組みなおしてみると以下のようになる----

4/4
 工六工尺|上−工尺工六|尺−上四尺|合−−−
 工合工尺上合|尺−四上|尺−合−|尺−六工六|
 工尺上−|工尺工六−上|四合四C−|工六尺−上
 <SUP>(1)</SUP>四尺合−|−−尺−|尺−尺工|尺−−上|
 四−−−|尺−−六|工合工合|工合工−尺
 上工尺四|上−−−|<SUP>(2)</SUP>合−四−|C−合工|
 尺−上合四|C−工六|尺−上四尺|合−−工|
 −六尺上|四−−−|六−工尺|六−五−|
 −−−−|−−尺上|尺−上尺|上−乙−|
 合乙四−|−○乙−|四−合−|四−乙尺|
 四−合−|四−合四|C−合工|尺−上合四
 上−工六|尺−上四尺|合−−−|上−尺−|
 工−六−|−五五六|工合尺−|−−尺−|
 尺−乙−|四乙合四|C−−−|C尺C四|
 合−−−|合−四上尺|合−−−|上四上−|
 尺上尺−六|工尺四合四|C−工尺工六|尺−上合四
 上−工六|尺−上四尺|合−−−|

 eg ed |c2 e8d8e8g8 |d.c8 <a>d |<g2.r4>
 e<g> e8d8c8<g8> |d2 <a>c |d2 <g2> |d.g8 eg |
 ed c2 |e8d8e8g8 d.c8 |<a><g8a8> >c2< |eg d.c8 |
 <a>d <g2&> |<g2> d2 |d2 de |d2.c |
 <a2.>r4 |d2.g |e<g> e<g> |e<g> e.d8 |
 ce d<a> |c2.r4 |<g2> <a2> |>c2< <g>e |
 d.c8 <a><g8a8> |>c2< eg |d.c8 <a>d |<g2.>e& |
 eg dc |<a2.>r4 |g2 ed |g2 a2& |
 a2&a2& |ar4 dc |d2 cd |c2 <b2> |
 <gb> <a2&> |<a>r4 <b2> |<a2> <g2> |<a2> <b>d |
 <a2> <g2> |<a2> <ga> |>c2< <g>e |d.c8 <a><g8a8> |
 c2 eg |d.c8 <a>d |<g2.r4> |c2 d2 |
 e2 g2& |ga ag |e<g> d2& |dr4 d2 |
 d2 <b2> |<ab> <ga> |>c2.<r4 |>c<d >c<<a> |
 <g2.r4> |<g.a8> cd |<g2.r4> |c<a> c2 |
 dc d.g8 |ed <a><g8a8> |>c2< e8d8e8g8 |d.c8 <a><g8a8> |
 c2 eg |d.c8 <a>d |<g2.>r4 |

 (1):このあたりまでは一部の音長の変化。
 (2):このあたりからほぼ1/2。
 両例の音長変化を参考に,Tempo に変化をつけて再現してみた(開始100,(1)のところで110,(2)で118)再現曲は以下----

 027B 曲再生


ST028 月宮殿 [凡工尺尺上凡工六上尺上尺凡工六六五工上尺上尺] 五合五上尺上五合五合五上五合工尺合C五合工工上尺上尺工尺工六五工上尺上尺上尺工尺工尺尺CE五合五CDC五五合五五合五工合C五合工工上尺工尺上尺工尺上尺上尺CD五合五上尺上五五合工上尺 [凡工六六C五六凡工尺工尺上尺] 五五合工工尺上尺工尺CD五上尺上尺工尺工尺CD凡工尺工尺上尺上上工尺合合工尺CD五合五C五合工工尺合合四上尺工尺上尺五五合五CD五五合五五合五五上尺五五合五合四上尺工尺上合五五合五CD五五合工尺合五五CD五合五CDEDC合五CD五合五CCDE合EDC(AAG)四合四上D(AGA)上四上尺尺上尺凡工六六五工上尺工尺上四四尺工上尺工工尺上上尺凡工六六五工上尺

変ホ調4/4
[凡−工尺上凡工 六上上尺−工六五 −上|尺−−上尺|]五合五尺上|五−合 五合 五上
五合−尺 合C五合−上尺|−上尺工尺|−工 六五 −上尺|上尺上尺工|尺工尺−|
CE合五|CDC五合|五五合−工合C 五合工上|尺工尺尺工|尺上尺上|
尺−−CD|五合五尺上|五五合上尺|[凡工六C 五六凡工 尺工上尺|]五五合工尺
尺工CD|五−−上|尺上尺工−|尺−工尺|CD 凡工 尺工尺|上尺−上上|
工尺合−合工|尺CD−合五C 五合工尺|合合四尺工|尺上尺五合|五CD五合
五合五−|五上尺五合|五合四尺工|尺上合五合|五CD五合工尺合五−|
CD合五|CDEC合|五−−CD|五合五CD|E−合DC|(AAG)四合四
上D(AGA)上|四上尺尺上尺−工六五 −上|尺工尺 上四 四尺|工上尺工尺|上上尺 −工六|
六五 −上尺−|

[4−32143 5112−356 −1|2−−12|]65621|6−5 65 61
65−2 51'65−12|−1232|−3 56 −12|12123|232−|
1'3'56|1'2'1'65|665−351' 6531|23223|2121|
2−−1'2'|65621|66512|[4351' 6543 2312|]66532
231'2'|6−−1|2123−|2−32|1'2' 43 232|12−11|
325−53|21'2'−561' 6532|55623|21265|61'2'65
656−|61265|65623|21565|61'2'653256−|
1'2'56|1'2'3'2'1'5|6−−1'2'|6561'1'2'|3'−53'2'1'|(6'6'5')656
12'(6'5'6')1|612212−356 −1|232 16 62|31232|112 −35|
56 −12−|

[2 f.e8 d d8c8 |f8e8 g8c8 d c8d8 |f8.e16 g g8a8 e8.c16 |d2.c8d8 |]
a <g8>a8 c d8c8 |a.<g8> a8<g8> a8c8 |a8<g8> e.d8 <g8>>c8< |
a8<g8> e e8.c16 d& |dc8d8 e d& |d8e8 g8a8 e8.c16 d |c d.c16d16 e |de d2 |
d >c8e8< a <g8>a8 |>c< >d8c8< a a8<g8> |a a8<g8> a.e8 |
<g8>>c8< a8<g8> e e8c8 |d e8d8 c d8e8 |dc dc |d2.>c8d8< |
a <g8>a8 c d8c8 |a a8<g8> e c8d8 |[2 f8e8 g g8>c8< a8g8 |f8e8 d8e8 d c8d8 |]
a a8<g8> e e8d8 |c d8e8 d >c8d8< |a2.c |d.c16d16 e2 |d2 ed |
>c8d8< f8e8 d8e8 d |c d.c8 c |e8d8 <g2> <g8>e8 |d >c8d8< a.<g8> |
a8>c8< a8<g8> e e8d8 |<g><g8a8> c d8e8 |d c8d8 a a8<g8> |
a >c8d8< a a8<g8> |a a8<g8> a2 |a c8d8 a a8<g8> |a <g8a8> c d8e8 |
d c8<g8> a a8<g8> |a >c8d8< a a8<g8> |e8d8 <g> a2 |a >c8d8< a <g8>a8 |
>c< >d8e8< >d< >c8<<g8> |a2.>c8d8< |a <g8>a8 >c< >c8d8< |
>e.<<g8> >e< >d8c8< |>aa8g8<* <a><g8a8>|c8>d8< >ag8a8<* c |
<a8>c8 d d c8d8 |f8.e16 g g8a8 e8.c16 |d e8d8 c8<a8> <a8>d8 |e c8d8 e e8d8 |
c c8d8 f8.e16 g |g8a8 e8.c16 d2 |

* 原譜曲尾「尺」にフェルマータ。『清楽曲譜』(OKINO_A072 仙楽殿)では,この後に歌が続く。『清楽の栞』(HANK_A019)などは本書と同様この前弾まで。( )内の(AAG)は原工尺譜では合・四にニンベンのついた符。本DBでは六・五にニンベンのついた1オクターブ上の符字と分けて考えている。月琴の場合はさほどに問題がないが,明笛の場合,最低音である合・四の2オクターブ上という高音は吹出すのが少々難しい。従ってこの指示がある場合はオクターブ下げて吹いたほうが,演奏自体が容易でもあるし音色的にも悪目立ちがしない。その時,ニンベンの主字が六・五の場合は甲音で,合・四の場合は指示音の2オクターブ下の呂音として合奏譜を組んである。これまでの入力作業の経験から言って,ニンベンの六・五に比べると合・四の出現は稀で,そこからも特別な指示であったことは確かだが,その真実の意味の書かれた資料は,いまのところ得られていない。他の譜と比べると装飾音が多いが主旋律はさほどの差がない。

 028 曲再生



ST029 松山流水 合四C合四C四C合工合上五合五尺尺尺尺尺六工工工六工六工尺上合四C合四C四C合工合乙四乙乙尺尺乙尺乙五六五六五六上五合五尺尺尺尺工六工尺上尺上尺上合四乙乙四合四合四合上五合五尺尺尺尺尺六工工工六工六工尺上尺上尺上

変ホ調2/4
合四C|合四C|○四C|合工|合上|五合 五尺|尺−|尺尺|尺六 工工
工六 工六工尺上|合四C|合四C|○四C|合工|合乙四|−乙|乙尺|
乙尺乙五六|−五 六五|六−|上五合五尺尺|−尺|尺工六工尺上|
−尺 上尺|上合|四乙|乙四|合−四合四合|上五合五尺尺|○尺|
尺六工工 工六工六 工尺|上−尺上尺上|

561'|561'|061'|53|51|65 62|2−|22|25 33
35 35321|561'|561'|061'|53|576|−7|72|
72765|−6 56|5−|165622|−2|235321|
−2 12|15|67|76|5−6565|165622|02|
2533 3535 32|1−2121|

<g8a8> >c< |<g8a8> >c< |r4 <a8>>c8< |<g> e |<g> c |a8<g8> a8d8 |
d2 |d d |d8g8 e8e8 |e8g8 e8g8 |e8d8 c |<g8a8> >c< |<g8a8> >c< |
r4 <a8>>c8< |<g> e |<g8b8> <a&> |<a> <b> |<b> d |d <b8>d8 |
b8a8 g& |g8a8 g8a8 |g2 |c a8<g8> |a8d8 d& |d d |d e8g8 |e8d8 c& |
c8d8 c8d8 |c <g> |<a> <b> |<b> <a> |<g.a8> |<g8a8> <g> |
c a8<g8> |a8d8 d |r4 d |d d8g8 |e8e8 e8g8 |e8g8 e8d8 |c.d8 |c8d8 c |

* 柚木友月『明清楽譜』(YNK056)では1行2・3小節目の間に繰返しの起点がある。『清楽曲譜』(OKINO_A039)は「松林流水」と題する。曲譜は各流ほぼ同じ。『清楽曲譜』の例を参考に4/4に直してみる。

4/4
 合四C−|合四C−|−○四C|合−工−|
 合−上−|五合五尺|尺−−−|尺−尺−|
 尺六工工|工六工六|工尺上−|合四C−|
 合四C−|−○四C|合−工−|合乙四−|
 −−乙−|乙−尺−|尺−乙尺|乙五六−|
 −五六五|六−−−|上−五合|五尺尺−|
 −−尺−|尺−工六|工尺上−|−尺上尺|
 上−合−|四−乙−|乙−四−|合−−四|
 合四合−|上−五合|五尺尺−|−○尺−|
 尺−尺六|工工工六|工六工尺|上−−尺|
 上尺上−|

 『清楽曲譜』は出だしをウラ拍子からとするほか,後半の音長に一部合わないところがある。

 029 曲再生



ST030 竹林流水 DDE合合四C合四CCCC合四C [合合四合四合合] EDECC合DDEC上尺上CDEGGDGEDEEEEEEEEEEDGGGAGEDCC合DDE合合C合C合C合合D合D合D合DGDG六六DDDDDDDDDDD [EEEDEEED] CC合C合DDDDDD合D合DDDDDD合D合D合D合DDD合DDDDDDDDDD工工工尺工工工尺EGEEEEEEEEEEEEEGEDCC合DDE合

変ホ調2/4
DE|合合四|C合四|CC|CC 合四|C−|
[合合四合四合|合−]|EDE|CC合|DDE
C○|上尺上|CDE|GG DG|E−|DE EEEE
EEEE EDGGG|AG ED|CC合|DDE|合−|
合C 合C合C合|合D 合D合D合|DG DG六六D|
DD DDDDD|[○E EDEED|]CC|合C合|
DD DD合D合|DD DD合D合|D合 D合DD合|
DD DDDDD|○工 工尺工工尺|EG EEEEEEEE EEEE
EG ED|CC合|DDE|合○|

2'2'3'|556|1'56|1'1'|1'1' 56|1'−|
[556565|5−]|3'2'3'|1'1'5|2'2'3'
1'0|121|1'2'3'|5'5' 2'5'|3'−|2'3' 3'3'3'3'
3'3'3'3' 3'2'5'5'5'|6'5' 3'2'|1'1'5|2'2'3'|5−|
51' 51'51'5|52' 52'52'5|2'5' 2'5'552'|
2'2'2' 2'2'2'2'2'2'2'|[03' 3'3'2'3'3'3'2'|]1'1'|51'5|
2'2'2' 2'2'2'52'5|2'2'2' 2'2'2'52'5|2'5 2'52'2'2'5|
2'2'2' 2'2'2'2'2'2'2'|03 32332|3'5' 3'3'3'3'3'3'3'3' 3'3'3'3'
3'5' 3'2'|1'1'5|2'2'3'|50|

>d< >d8e8< |<g> <g8a8> |>c< <g8a8> |>c< >c< |>c8c8< <g8a8> |
>c2< |[2 <g> <g8a8> |<g8a8> <g> |<g2> ] |>e< >d8e8< |
>c< >c8<<g8> |>d< >d8e8< |>c< r4 |c8d8 c |>c8d8< >e< |
g8g8< >d8g8< |>e2< |>d8e8< >e16e16e16e16< |>e16e16e16e16< >e8d8< |
>g8g8< >g< |>a8g8< >e8d8< |>c< >c8<<g8> |>d< >d8e8< |<g2> |
<g8>>c8< <g8>>c8< |<g8>>c8< <g> |<g8>>d8< <g8>>d8< |
<g8>>d8< <g> |>d8g8< >d8g8< |g8g8 >d< |>d8d16d16< >d8d16d16< |
>d8d16d16< >d< |[2 r8>e8< >e8e16d16< |>e8e16e16< >d< |] >c< >c< |
<g8>>c8< <g> |>d8d16d16< >d8d16d16< |<g8>>d8< <g> |
>d8d16d16< >d8d16d16< |<g8>>d8< <g> |>d8<<g8> >d8<<g8> |
>d8d16d16< <g> |>d8d16d16< >d8d16d16< |>d8d16d16< >d< |r8e8 e8e16d16 |
e8e16e16 d |>e8g8< >e16e16e16e16< |>e16e16e16e16< >e16e16e16e16< |
>e8g8< >e8d8< |>c< >c8<<g8> |>d< >d8e8< |<g> r4 |

* 『清楽曲譜』(OKINO_A071)は「竹陰流水」とも題する。明笛のパートでは高音の箇所をすべて1オクターブ下げてある。

4/4
 D−DE|合−合四|C−合四|C−C−|
 CC合四|C−−−|[合−合四|合四合−|
 合−−−]|E−DE|C−C合|D−DE|
 C−−○|上尺上−|CDE−|GGDG|
 E−−−|DEEEEEEEEEED|GGG−|
 AGED|C−C合|D−DE|合−−−|
 合C合C|合C合−|合D合D|合D合−|
 DGDG|六六D−|DDDDD|DDDD−|[○EEED
 EEED−|]C−C−|合C合−|DDDDD
 合D合−|DDDDD|合D合−|D合D合|DDD合−|
 DDDDD|DDDD−|○工工工尺|工工工尺−|
 EGEEEEEEEE EEEE|EGED|C−C合|
 D−DE|合−−○|

 030 曲再生



ST031 梅花流水 [合四合四C] 尺尺工合C合D合C合四C四四CDEGEDCC合DDE合D合D合DE合E合E合EEEEEGEDCC合DGDGECDCDEEGEGEDCC合DDE合C合D合C合四C合四乙乙四合−四合四合上尺上尺上上上上尺工六工六工工工工六五五五五五六五C五六乙尺乙五六六六六六六五五六五五六五C五六工尺六六六六六DEDE六六六六六工尺工尺六六六六六五六EDCC合四C合四C

2/4
[合四|合四C|]○尺|尺工 合C合D 合C合四C|
○四|四CD|○EGEDC|C合D|DE合|
D合 D合DE合|E合 E合EEEE EGEDC|C合 DG
DGE|○CDCD EE|GEGEDC|C合D|
DE合|○C合D合 合四|C合|四乙|乙四|
−四合四合|上尺 上尺上上上上尺|工六 工六工工工工六|
五五五五 五六五C 五六乙尺 乙五|六○|六六六六六|五五六
五六五C 五六工尺 六六六六|六DEDE 六六六六|六工尺
工尺 六六六六|六五六EDC|C合 四C合四C|


(*原書数字譜ナシ)
[56|561'|]02|23 51'52' 51'561'|
06|61'2'|03'G3'2'1'|1'52'|2'3'5|
2'5 2'52'3'5|3'5 3'53'3'3'3' 3'G3'2'1'|1'5 2'G
2'G3'|01'2'1'2' 3'3'|G3'G3'2'1'|1'52'|
2'3'5|01'52'5 1'56|1'5|67|76|
−6565|12 1211112|35 3533335|
6666 6561' 6572 76|50|55555|665
6561' 6532 5555|52'3'2'3' 5555|532
32 5555|5653'2'1'|1'5 61'561'|

[2 <g> <a> |<g8a8> >c< |] r4 d |d8e8 <g8>>c8< |<g8>>d8< <g8>>c8< |
<g8a8> >c< |r4 <a> |<a8>>c8< >d< |r4 >e8g8< |>e8d8< >c< |
>c8<<g8> >d< |>d8e8<<g> |>d8<<g8> >d8<<g8> |>d8e8<<g> |
>e8<<g8> >e8<<g8> |>e16e16e16e16< >e8g8< |>e8d8< >c< |
>c8<<g8> >d8g8< |>d8g8< >e< |r4 >c8d8< |>c8d8< >e8e8< |>g< >e8g8< |
>e8d8< >c< |>c8<<g8> >d< |>d8e8<<g> |r4 >c8<<g8> |
>d8<<g8> >c8<<g16a16> |>c< <g> |<a> <b> |<b> <a> |
<g.a8> |<g8a8> <g> |c8d8 c8d8 |c16c16c16c16 d |e8g8 e8g8 |e16e16e16e16 g |
a16a16a16a16 a8g8 |a8>c8< a8g8 |b8d8 b8a8 |g r4 |g16g16g16g16 g |a a8g8 |
a a8g8 |a8>c8< a8g8 |e8d8 g16g16g16g16 |g d8e8 |d8e8 g16g16g16g16 |g e8d8 |
e8d8 g16g16g16g16 |g a8g8 |>e8d8< >c< |>c8<<g8> <a8>>c8< |<g8a8> >c< |

* 原書は工尺譜のみ,数字譜はない。本テキストの数字譜は筆者が作成。もっとも近い例は『明清楽之栞』(MS017)のものであろう。沖野の『清楽曲譜』(OKINO_A034)では「梅下流水」と題される。

4/4
 [合−四−|合四C−|]−○尺−|尺工合C|
 合D合C|合四C−|−○四−|四CD−|
 −○EG|EDC−|C合D−|DE合−|
 D合D合|DE合−|E合E合|EEEEEG|
 EDC−|C合DG|DGE−|−○CD|
 CDEE|G−EG|EDC−|C合D−|
 DE合−|−○C合|D合C合四|C−合−|
 四−乙−|乙−四−|合−−四|合四合−|
 上尺上尺|上上上上尺−|工六工六|工工工工六−|
 五五五五五六|五C五六|乙尺乙五|六−−○|
 六六六六六−|五−五六|五−五六|五C五六|
 工尺六六六六|六−DE|DE六六六六|六−工尺|
 工尺六六六六|六−五六|EDC−|C合四C|
 合四C−|

 031 曲再生



ST032 清国国歌 EED上六五六六ED工六四乙四合合工尺合四CDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDEED上六五六六ED工六四乙四合合工尺合四CEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE凡工凡工凡工凡工凡工凡工四乙C凡工凡工四乙C凡工凡工凡工凡工凡工凡工凡工凡工凡工凡工凡工凡工EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE

変ホ調2/4
EE|D上 六五|六−|六ED|−工六乙四 合合
工尺|合四|C−|DDDD DDDDDDDD DDDDDDDD○|EE|D上 六五|六−|六ED|−工六乙四 合合
工尺|合四|C−|EEEE EEEEEEEE EEEEEEEE EEEE
EEEE○|凡工凡工 凡工凡工凡工凡工 乙C凡工凡工 乙C凡工凡工 凡工凡工
凡工凡工 凡工凡工凡工凡工 凡工凡工EE EEEE EEEE EEEE EE
EE EEEE EEEE EE

3'3'|2'1 56|5−|53'2'|−3576 55
32|56|1'−|2'2'2'2' 2'2'2'2'2'2'2'2' 2'2'2'2'2'2'2'2'0|3'3'|2'1 56|5−|53'2'|−3576 55
32|56|1'−|3'3'3'3' 3'3'3'3'3'3'3'3' 3'3'3'3'3'3'3'3' 3'3'3'3'
3'3'3'3'0|4343 43434343 71'4343 71'4343 4343
4343 43434343 43433'3' 3'3'3'3' 3'3'3'3' 3'3'3'3' 3'3'
3'3' 3'3'3'3' 3'3'3'3' 3'3'

>e e< |>d8<c8 g8a8 |g2 |g8>e8< >d&< |>d< e8g8 |<a8><b16a16> <g8g8> |e d |
<g a> |>c2< |>d16d16d16d16< >d16d16d16d16< |>d16d16d16d16< >d16d16d16d16< |
>d16d16d16d16< r4 |>e e< |>d8<c8 g8a8 |g2 |g8>e8< >d&< |>d< e8g8 |
<a8><b16a16> <g8g8> |e d |<g a> |>c2< |>e16e16e16e16< >e16e16e16e16< |
>e16e16e16e16< >e16e16e16e16< |>e16e16e16e16< >e16e16e16e16< |>e16e16e16e16< r4 |
f16e16f16e16 f16e16f16e16 |f16e16f16e16 <a8><b16>>c16< |f16e16f16e16 <a8><b16>>c16< |
f16e16f16e16 f16e16f16e16 |f16e16f16e16 f16e16f16e16 |f16e16f16e16 f16e16f16e16 |
>e8e8< >e8e8< |>e8e8< >e8e8< |>e8e8< >e8e8< |>e8e8< >e8e8< |
>e8e8< >e8e8< |>e8e8< >e8e8< |>e8e8< >e8e8< |

 032 曲再生



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付録1『古今雑曲集』所載 清楽曲譜 明治27年(ST_S)


  以下は四竈訥治の夫人,四竈小辰の『古今雑曲集』に収録された清楽曲譜を工尺譜に変換して入力したものである。
  所蔵する国会図書館による書誌は以下の通り----

 タイトル : 古今雑曲集 2編
 タイトルよみ : ココン ザッキョクシュウ
 責任表示 : 四竈小辰編
 出版事項 : 東京:共益商社,明27.1
 形態 : 81p;15×22cm
 NDC分類 : 768
 著者標目 : 四竈,小辰
 著者標目よみ : シカマ,コタツ
 全国書誌番号 : 40073935
 請求記号 : YDM73611
 西暦年 : 1894

  なお当該資料は,国会図書館のデジタル資料として公開中。
  曲数も少なく,不完全な再現データではあるが,秘曲とされる「四不像」の音長の分かる資料は,現在までのところこれが唯一。5曲目「串珠連」も同様の例がきわめて少なく,貴重であるため,ここに付して後学の資知としたい。

(数字譜記号)1’2’3’
(工尺譜記号)イ上イ尺イ工


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● テキストの構成

 1)はじめの段は検索のためのもので,シリアルと曲名,工尺譜を句点・記号・音長なしでベタ打ちにしたもの(フレーズ比較のため繰返しの起終記号[ 又もしくは[ ]のみは記す)。

 2)二段目は,原書の数字譜。

 3)三段目は,数字譜を工尺譜に変換したもの。(*注参)

 4)三四目は3)の工尺譜を,MIDIに変換可能なMMLの形式に置き換えたもの。

 5)そのあとに原注,歌詞,編者による注(言頭に*を付す)が加わることもある。

 (1) 原本の工尺譜では半拍伸ばしを「・|」のようにナカグロで表現しているが,これを斗酒庵標準の「凡−合|」という表記に変更してある。
 (2) 本テキストの工尺譜は,原書の数字譜を工尺符字に変換したものを基としている。原書の数字譜では呂音(低音)の「合四乙」と甲音(高音)「六五乙」の区別がつかないため,他書の譜例を参考に,変換後これを修整してある。もちろん完全に正確なものではない。
 (3) 他の譜本における諸例との旋律上の比較を容易にするため,注末に2/4で組まれた譜を本ファイル作成者が4/4に組みなおした版を付すことがある。


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『古今雑曲集』 明治27年


ST_S001 碧破玉 工工五尺工上六五C五C工六工尺上尺五工五尺工上六五C六五六(前弾) 五六工尺工上尺六工工工六尺工六尺工上五五六工尺六工六工六五C五六工工上尺上尺五五六五六工尺工六尺工上五上工工尺工上五六五C五六工尺六工六工五六工工上尺六工工工六尺工六尺工上五五六工尺六工六工六五五六五CC尺上乙五五六五六五C六五六工尺六工六工五六工工上尺六工工工六尺工六尺工上五五六工尺六工六工六五C五六工工上尺上尺五五六五六工尺工六尺工上五上工六尺工上五六五C工五六工尺六工六工六五五尺工尺上五六上工六尺工上五六五C六五六工尺六工六工六五五六五CC尺上乙五五六五六五C六五六工尺六工六工六五五六五六六五工六五五六六工尺上工尺工六五C五尺工六尺上五六上工六尺工上五六五C六五六工尺六工六工六 (原数字譜)

ヘ調4/4
0033|6231−|5−61'−|61'35 32|1263|6231−|
−61'−|5−65−|前弾

65323|1253−|335352316−|65 325−|
353−|5−61'|653−|312−|1266|56 5335
2316−|133 231|6−561'|65 325−|353−|
6533|1253−|335352316−|65 325−|

353−|5−6−|6−5−6|1'1'−2|17665|65−6 1'565 325−|
353−|6533|1253−|3353523160|65 325−|353−|
5−61'|653−|312−|1266|56 533523160|135 231|
6−56 1'365 325−|353−|5−6−|6−2−|3−21|6−5−|
35 231|6−56 1'565 325−|353−|5−6−|6−5−6|1'1'−2|
176−|6556 1'565 325−|353−|5−6−|6−5−6|55−6|
3566|55−3|−21−|3−2−|−−3−|5−61'|6−2−|
35216|05−1|35 2316|−56 1'5 65325−3|5−3−|5−−0|

○○工工|五尺工上−|六−五C−|五C工六 工尺|上尺五工|五尺工上−|
−五C−|六−五六−|前弾

五六工尺工|上尺六工−|工工六工六尺工上四−|五六 工尺六−|
工六工−|六−五C|五六工−|工上尺−|上尺五五|六五 六工工六
尺工上四−|上工工 尺工上|四−六五C|五六 工尺六−|工六工−|
五六工工|上尺六工−|工工六工六尺工上四−|五六 工尺六−|

工六工−|六−五−|五−六−五|CC−尺|上乙五五六|五六−五 C六五六 工尺六−|
工六工−|五六工工|上尺六工−|工工六工六尺工上四○|五六 工尺六−|工六工−|
六−五C|五六工−|工上尺−|上尺五五|六五 六工工六尺工上四○|上工六 尺工上|
四−六五 C工五六 工尺六−|工六工−|六−五−|五−尺−|工−尺上|五−六−|
工六 尺工上|五−六五 C六五六 工尺六−|工六工−|六−五−|五−六−五|CC−尺|
上乙五−|五六六五 C六五六 工尺六−|工六工−|六−五−|五−六−五|六六−五|
工六五五|六六−工|−尺上−|工−尺−|−−工−|六−五C|五−尺−|
工六尺上五|○六−上|工六 尺工上五|−六五 C六 五六工尺六−工|六−工−|六−−○|

r4 r4 e e |a d8e8 c2 |g.a8 >c2< |a >c< e8g8 e8d8 |c d a e |a d8e8 c2 |
g.a8 >c2< |g.a8 g2 |r2 r2

a g e d8e8 |c d8g8 e2 |e e8g8 d e8g8 |d8e8 c <a2> |a8g8 e8d8 g2 |
e g e2 |g2 a >c< |a g e2 |e c d2 |c d a a |g8a8 g8e8 d e8g8 |
d8e8 c <a2> |c e8e8 d8e8 c |<a2> g8a8 >c< |a8g8 e8d8 g2 |e g e2 |
a g e e |c d8g8 e2 |e e8g8 d e8g8 |d8e8 c <a2> |a8g8 e8d8 g2 |

e g e2 |g2 a2 |a2 g.a8 |>c< >c2< d |c b a a8g8 |a g.a8 >c8<g8 |a8g8 e8d8 g2 |
e g e2 |a g e e |c d8g8 e2 |e e8g8 d e8g8 |d8e8 c <a> r4 |a8g8 e8d8 g2 |e g e2 |
g2 a >c< |a g e2 |e c d2 |c d a a |g8a8 g8e8 d e8g8 |d8e8 c <a> r4 |c e8g8 d8e8 c |
<a2> g8a8 >c8<e8 |a8g8 e8d8 g2 |e g e2 |g2 a2 |a2 d2 |e2 d c |a2 g2 |
c e8g8 d8e8 c |a2 g8a8 >c8<g8 |a8g8 e8d8 g2 |e g e2 |g2 a2 |a2 g.a8 |>c< >c2< d |
c b a2 |a8g8 a g8a8 >c8<g8 |a8g8 e8d8 g2 |e g e2 |g2 a2 |a2 g.a8 |g g2 a |
e g a a |g g2 e& |ed c2 |e2 d2& |d2 e2 |g2 a >c< |a2 d2 |
e8g8 d c a |r4 g2 c |e8g8 d8e8 c a& |a g8a8 >c8<g8 a8g8 |e8d8 g2 e |g2 e2 |g2.r4 |

* 音高参考『清風雅譜』SG028。

4/4 音長2倍
 ○○|工−工−|五−尺工|上−−○|
 六−−五|C−−○|五−C−|工六工尺|
 上−尺−|五−工−|五−尺工|上−−○|
 六−−五|C−−○|六−−五|六−−○|前弾
 
 五−六−|工−尺工|上−尺六|工−−○|
 工−工六|尺−工六|尺工上−|四−−○|
 五六工尺|六−−○|工−六−|工−−○|
 六−−○|五−C−|五−六−|工−−○|
 工−上−|尺−−○|上−尺−|五−五−|
 六五六工|尺−工六|尺工上−|四−−○|
 上−工工|尺工上−|四−−○|六五C−|
 五六工尺|六−−○|工−六−|工−−○|
 五−六−|工−工−|上−尺六|工−−○|
 工−工六|尺−工六|尺工上−|四−−○|
 五六工尺|六−−○|工−六−|工−−○|
 六−−−|五−−−|五−−−|六−−五|
 C−C−|−−尺−|上−乙−|五−五六|
 五−六−|−五C六|五六工尺|六−−○|
 工−六−|工−−○|五−六−|工−工−|
 上−尺六|工−−○|工−工六|尺−工六|
 尺工上−|四−−○|五六工尺|六−−○|
 工−六−|工−−○|六−−○|五−C−|
 五−六−|工−−○|工−上−|尺−−○|
 上−尺−|五−五−|六五六工|尺−工六|
 尺工上−|四−−○|上−工六|尺工上−|
 四−−○|六五C工|五六工尺|六−−○|
 工−六−|工−−−|六−−−|五−−−|
 五−−−|尺−−−|工−−−|尺−上−|
 五−−−|六−−−|上−工六|尺工上−|
 四−−○|六五C六|五六工尺|六−−○|
 工−六−|工−−−|六−−−|五−−−|
 五−−−|六−−五|C−C−|−−尺−|
 上−乙−|五−−−|五六五−|六五C六|
 五六工尺|六−−−|工−六−|工−−−|
 六−−−|五−−−|五−−−|六−−五|
 六−六−|−−五−|工−六−|五−五−|
 六−六−|−−工−|−−尺−|上−−−|
 工−−−|尺−−−|−−−−|工−−−|
 六−−−|五−C−|五−−−|尺−−−|
 工六尺−|上−五−|−○六−|−−上−|
 工六尺工|上−五−|−−六五|C六五六|
 工尺六−|−−工−|六−−−|工−−−|
 六−−○|

 001 曲再生



●ST_S002 桐城歌 CC五六工五五六五六工尺工尺上四合四尺工六工尺工工尺上四上工六尺工尺上四四C六五六C五六五C五六工六工六五五CC五六工五六工五六工六工五五六五六工尺工尺上四合四上四上上五五六五六工尺工尺上四合四尺工六工尺工工尺上四上工六尺工尺上四四C六五六C五六五C五六工六工上尺工六尺工尺上四合四C五六五C五六工六工六五五CC五六工五六工五六工六工五五六五六工尺工尺上四合四上四上上五五六五六工尺工尺上四合四尺工六工尺工工尺上四上工六尺工尺上四四C六五六 (原数字譜)

ヘ調4/4
1'1'65|3−06|656 53 2321 656−|235 323|
32 161−|35 23 216|61' 565−|1'656|1'653−|
535661'1'−653|6565 35|3066|56 53 23*|
21 656−|1611−|6656 5323 21 656|235 323|
32 161−|35 23 216|61' 565−|1'656|1'653−|
5312|35 23 21 65|601'6|561'65|3−53|566 1'1'
−65365|365 353|0665653 23 21 65|60161|

1−66|56 53 23 21656−2|35 3232
161−3523 2161'565−0|

CC五六|工−○五|五六五 六工 尺工尺上 四合四−|尺工六 工尺工|
工尺 上四上−|工六 尺工 尺上四|四C 六五六−|C五六五|C五六工−|
六工六五五−五六工|五六五六 工六|工○五五|六五 六工 尺工*|
尺上 四合四−|上四上上−|五五六五 六工尺工 尺上 四合四*|尺工六 工尺工|
工尺 上四上−|工六 尺工 尺上四|四C 六五六−|C五六五|C五六工−|
六工上尺|工六 尺工 尺上 四合|四○C五|六五C五六|工−六工|六五五 CC*|
−五六工五六|工五六 工六工|○五五六五六工 尺工 尺上 四合|四○上四上|

上−五五|六五 六工 尺工 尺上四合四−尺|工六 工尺工尺
上四上−工六尺工 尺上四C六五六−○|

>c< >c< a g |e2r4 a |a g8a8 g8e8 d8e8 |d8c8 <a8g8> <a2> |d e8g8 e8d8 e |
e8d8 c8<a8> c2 |e8g8 d8e8 d8c8 <a> |<a8>>c8< g8a8 g2 |>c< a g a |>c< a8g8 e2 |
g e g a8a8 |>c8< >c.<a8g8 e |a8g8 e a8g8 e8g8 |e r4 a a |g8a8 g8e8 d8e8 *|
d8c8<a8g8> <a2> |c8<a8> c c2 |a a g8a8 g8e8 |d8e8 d8c8 <a8g8> <a> |d e8g8 e8d8 e |
e8d8 c8<a8> c2 |e8g8 d8e8 d8c8 <a> |<a8>>c8< g8a8 g2 |>c< a g a |>c< a8g8 e2 |
g e c d |e8g8 d8e8 d8c8 <a8g8> |<a> r4 >c< a |g a >c< a8g8 |e2 g e |g a8a8 >c8c8&< |
>c<a g e a8g8* |e a8g8 e8g8 e |r4 a a g8a8 |g8e8 d8e8 d8c8 <a8g8> |<a> r4 c8<a8> c |

c2 a a |g8a8 g8e8 d8e8 d8c8 |<a8g8> <a2> d |e8g8 e8d8 e e8d8 |
c8<a8> c2 e8g8 |d8e8 d8c8 <a> <a8>>c8< |g8a8 g2r4 |

* 音高は『清風雅譜』(SG029)を参照。3行目末,6行末,4分足らず。各音長を二倍にしたときの区切りでは4行目頭の「尺上」は3行末の小節に組み込まれるはず。7行1小節目が「CC|−五六工五六|」と逆に4分多い,『清風雅譜』で推測される当該の箇所の近世譜は「C−○|五−−六|工○五六」である,これを本書の音長に直すと「−−五−六 工○ 五六」とちょうど4分×2多くなる。ここで調節したものとみる。中半の曲調に類例なき箇所あり,多少疑問。

4/4 音長2倍 一部調節
 C−C−|五−六−|工−−−|−○五−|
 五−六五|六工尺工|尺上四合|四−−○|
 尺−工六|工尺工−|工尺上四|上−−○|
 工六尺工|尺上四−|四C六五|六−−○|
 C−五−|六−五−|C−五六|工−−○|
 六−工−|六−五五|CC−−|五六工−|
 五六工−|五六工六|工−−○|五−五−|
 六五六工|尺工尺上|四合四−|−−上四|
 上−上−|−−五−|五−六五|六工尺工|
 尺上四合|四−尺−|工六工尺|工−工尺|
 上四上−|−−工六|尺工尺上|四−四C|
 六五六−|−○C−|五−六−|五−C−|
 五六工−|−○六−|工−上−|尺−工六|
 尺工尺上|四合四−|−○C−|五−六−|
 五−C−|五六工−|−○六−|工−六−|
 五五CC|−−五−|−六工○|五六工−|
 五六工六|工−−○|五−五−|六五六工|
 尺工尺上|四合四−|−○上四|上−上−|
 −−五−|五−六五|六工尺工|尺上四合|
 四−−○|尺−工六|工尺工−|工尺上四|
 上−−○|工六尺工|尺上四−|四C六五|
 六−−−|−○|

 002 曲再生



●ST_S003 双蝶翠 CC五C六五CC五C六五五六五五五五六工六工六五五六五五五五六五五六工六尺工六六六六五五六工六工尺工六工尺上四上上上尺工六工尺上四上上五五六五五六工六工六上尺工工尺工工六尺工工尺工工尺工工五五六五五六工尺工六工尺上上四上上五五六工六尺尺工尺上工尺尺五工六工五六工六尺上乙五五工六五五六工尺尺工六工六尺上乙五五工六五C尺工尺上四上四上四上C五六工工尺工C五六C五六五六五六上尺上六五六工六尺上乙五上四上上乙四合工五六六五六五六五六六工工尺工六工尺工四上工六五五六工尺上尺工尺工六五五六工工五尺工六上尺上尺工尺上四C四合上尺工尺上四CC四合 (原数字譜)

ヘ調4/4
1'1'61' 56|1'1'61'5|66566|0665|35 3565
66−6|6566|53−5|2−35−|5556*|65 353−|
35 321|−611−|1−235321−61*|1−66|5665|
3−53|51−23|3233−|5−23|32323|3−66|
5665|3−235321−1|61−1|06653|52−2*|

03−21|32−2|0635−*|365−|35−2|−176|
−−−6|35−−6*|65 322−|−035|35−2|−176|
−−06|35−6|1'−23|216−|−016|1−61|−−01'|
−653|3−2−|3−−0|1'651'|6−−0|5656|5−12|
1−56|5−35|−2−17*|6−−0|1611|−7−6|5−−0|
3−6−|5−−0|5656|5655|−3−3|235−|3236|
1−−0|3−5−|6−6−|5−−0|3212|3−23|5−66|
5−−0|33−6|2−−0|35−1|2−−0|123−|
−161'|065−|123−|2−161'|1'65−|

CC五C 六五|CC五C六|五五六五五|○五五六*|工六 工六五六
五五−五|五六五五|六工−六|尺−工六−|六六六五|五六 工六工−|
工六 工尺上|−四上上−|上−尺工六工尺上−四上*|上−五五|六五五六|
工−六工|六上−尺工|工尺工工−|六−尺工|工尺工尺工|工−五五|
六五五六|工−尺工六工尺上−上|四上−上|○五五六工|六尺−尺*|

○工−尺上|工尺−尺|○五工六−*|工五六−|工六−尺|−上乙五|
−−−五|工六−五*|五六 工尺尺−|−○工六|工六−尺|−上乙五|
−−○五|工六−五|C−尺工|尺上四−|−○上四|上−四上|−−○C|
−五六工|工−尺−|工−−○|C五六C|五−−○|六五六五|六−上尺|
上−六五|六−工六|−尺−上乙*|五−−○|上四上上|−乙−四|合−−○|
工−五−|六−−○|六五六五|六五六六|−工−工|尺工六−|工尺工四|
上−−○|工−六−|五−五−|六−−○|工尺上尺|工−尺工|六−五五|
六−−○|工工−五|尺−−○|工六−上|尺−−○|上尺工−|
−上四C|○四合−|上尺工−|尺−上四C|C四合−|

>cc< a8>c8<g8a8 |>cc< a8>c8<g |aa8g8 aa |r4a ag |e8g8e8g8 aa8g8 |
aa2 a |ag aa |ge2 g |d.e8 g2 |gg ga |a8g8e8g8 e2 |
de8g8 e8d8c& |c8<a8>c c2 |c2 de8g8 |e8d8c2 <a> |cc2 a |ag aa |
ge2 g |eg c.d8 |ee8d8 ee& |eg2 d |ee8d8 ee8d8 |ee2 a |
ag aa |ge2 d |e8g8e8d8 c2 |c<a> c2 |cr4 aa8g8 |eg d2& |
dr4 e.d8 |ce d2 |dr4 ae |g2 ea |g2 eg& |gd2 c |
ba2.& |aa eg& |g2 aa8g8 |e8d8 d2. |r4e ge |g2 d2 |
cb a2& |ar4 ae |g2 a>c&< |>c<d ed |c<a2.> |r4c <a>c& |c<a> c2& |
cr4 >c2< |ag ee& |ed2 e& |e2 r4>c< |ag >c<a& |a2 r4g |ag ag& |
gc dc& |cg ag& |ge g2 |d2 cb |a2.r4 |c<a> cc& |c<b2> <a> |<g2.>r4 |
e2 a2 |g2.r4 |ga ga |ga gg& |ge2 e |de g2 |ed e<a> |
c2.r4 |e2 g2 |a2 a2 |g2.r4 |ed cd |e2 de |g2 aa |
g2.r4 |ee2 a |d2.r4 |eg2 c |d2.r4 |cd e2 |
d.c8 <a>>c< |r4<a> <g2> |cd e2 |d.c8 <a>>c< |>c<<a> <g2> |

* 原譜,1行4小節目「○五五六|工六 工六五六|」,ほかの譜例では「五五六」と「工六」の間に「五五五五C六」のフレーズが入る。3行4小節目「321−61」1音多し。5行6小節目「2−2」の二音をタイ,意図不明なれど,類例から2符1音と思われる。再現曲では1音とする。6行3小節目「0635−|」1音多し。7行2小節目,原表記「35−・6」,1音多し。10行3小節目「−2−17*|」1音多し。ここの音長は他譜と同じなため,このままとする。工尺譜変換の際の音高の調整は『清風雅譜』(SG030)の例に拠った。MML譜では上記原譜の音数に基づき,小節の区切り位置を修正してある。前後の類似フレーズから考えると,7行2小節目の「35−・6」は「35−6」の間違いとしたいところだが,ここで1音を減ずると,ここまでの余剰音は1/4で3音となり終結にむけて拍子が合わなくなるのでそのままとする。比較からまた曲尾「61'|1'65−|」の「1'|1'」はタイで1音かもしれない。本書の例にもっとも近いのは沖野勝芳『清楽曲譜』(OKINO_A078)の例,『明清楽之栞』の版(MS029)では,ほとんどすべての「六・五」が「合・四」で表されている。他譜では原譜の7行目あたりまでの音長が2倍になっている,おそらく Tempo 上前半は早め,半ばよりゆっくりと弾いたものであろう。おもえらく拍子の緩急を音符で表現したものであろうが,その拍子の転換位置,また変化の幅が判然としないため,各符の音長を単純に2倍しただけでは,かえってフレーズ比較の便を損なうため,以下の修整工尺譜では本書の譜をそのまま4/4,1行4小節に整形するのみにとどめる。

4/4
 CC五C 六五|CC五C六|五五六五五|○五五六|
 工六 工六五六|五五−五|五六五五|六工−六|
 尺−工六−|六六六五|五六 工六工−|尺工六 工尺上|
 −四上上−|上−尺工六工尺上−四|上上−五|
 五六五五|六工−六|工六上−尺|工工尺工工|
 −六−尺|工工尺工尺|工工−五|五六五五|
 六工−尺|工六 工尺上−|上四上−|上○五五六
 工六尺−|−○工−尺|上工尺−|尺○五工|
 六−工五|六−工六|−尺−上|乙五−−|
 −五工六|−−五五六工尺尺−−|○工六工|
 六−尺−|上乙五−|−○五工|六−五C|
 −尺工尺|上四−−|○上四上|−四上−|
 −○C−|五六工工|−尺−工|−−○C|
 五六C五|−−○六|五六五六|−上尺上|
 −六五六|−工六−|尺−上乙|五−−○|
 上四上上|−乙−四|合−−○|工−五−|
 六−−○|六五六五|六五六六|−工−工|
 尺工六−|工尺工四|上−−○|工−六−|
 五−五−|六−−○|工尺上尺|工−尺工|
 六−五五|六−−○|工工−五|尺−−○|
 工六−上|尺−−○|上尺工−|尺−上四C|
 ○四合−|上尺工−|尺−上四C|C四合−| 88sent

 003 曲再生



ST_S004 四不像 上尺上尺工工尺工尺六工六工六五六五六工尺尺工尺上四四上尺上尺  尺尺尺工工工上四上尺五六工六五五C六四上尺五五六工六五C六尺工六尺工六六工尺工五六工尺五五六C五六C五五工六尺工五六上工尺尺六六尺工尺上四尺上尺上尺上四尺上五五六工六五上五五工尺工五六上工尺工六尺尺工六尺工六工尺上工六工尺上上四尺上尺上四乙合合乙四四五五六工六工六五五六五五C五六工六五C五五工尺工五六尺尺工六尺尺六工六尺工六工六工尺上工六工尺上上四尺上尺上四乙合乙四四五五C六工六工六五五六五五C五六工六尺工六工六六C五六工六尺工C五五工尺工五六六工六六尺六工工六工六工尺上尺上上工尺工六六尺工六六六尺工六工工尺上工六工尺上工六工尺上尺上上尺上四乙合乙四四五五工工六工六五五六五五C五六工六六五六六C五六工六五C五五工尺工五六六工六工五六六工六五工六C五六工工尺工六工工尺六C五六五工六六工六工工尺工工工六尺上工六工尺上工六工尺上尺上上尺上四乙合乙四四五五六工六工六五五六五五工六工六工五六六工六五工六尺工六五工六六C五六工工尺工工工尺上工工尺上工六工尺上工六工尺上尺上上尺上四乙合乙四四五五C六工六工六五五六五五C五六工工尺工六六工工工五六五六六工六六尺尺六工工六工六工尺上尺上上工尺工六六尺工六工六六工六工五六六工工工五六 [C五六工工尺工尺工五六工工尺工尺工五六工工尺工尺工五六] 六工尺工工尺上工工尺上工六工尺上工六工尺上尺上上尺上四乙合乙四四五五六工六工六五五六五五C五六五C五五工尺工五六工六工六工六工六工五六六工尺工尺工尺工工工六工六六工五六六C五六五C五五工尺工尺工工工工尺工工尺上四上尺六五六尺工尺上四尺上CC乙乙五尺工尺上四尺工上六五六六五六尺工尺工尺上四尺工上 (原数字譜)

ヘ調4/4
1212|3−−0|3232|5−−0|3535|6−−0|
5653|2−−0|2321|6−−0|6121|2−−0|前弾

2−2−|−−2−|3−3−|−−3−*|1612|−−−0|
6−535|661'5−|6−12−|66535|61'5−|2352−|
35 532−|36 532−|6651'65|1'−−0|6−635|2−365|
0132|−25 523−*|−1 62−2|1−21−|621−6|
65356|1−−0|6−63|2365−|132−|352−|
3535321−35321−1|621−|−02−|
16−75|57*66−|6653535656|6−1'6|
53561'|−−06|−632|365−2*|−23−5|22−5|
35 235−|35 321−|35 321−|1621|−−02|−16−7
−766|0661'5|35 3565|66−1'|6535|2−353|
55−1'|6535|2−31'−|−06−|632−|365−5|
35−5|02−53|3−53532−21|1−32|3−55 23
5−55 23|5−33|−21−|35 321−|35 32−2|11−2|
−16−7|5−766|0663|35 3565|66−1'|6535|
5655|−1'*|65356|1'−−0|6−63|2−365|−535|
3655|−3−5|635−|−1'65|33−23|5−33|−25−|
−1'65|6355|3533|2333|−521−|35 321−|
35 32−2|11−2|−16−7|5−766|0665|35 3565
66−0|3−53|5365|5−3−|5635|−235|−635|
51'65|3323|3321|33−2|1−35 32|1−35 32

−211|02−1|6−7−7|66−6|61'35 35|66566|
01'65|33−23|5−53|3−36|5−65|−535|−5−2|
2533−|535 321|−211−|323−|5−5−|2353|
55−3|−536|5−53|3−36|5−0[1'|6533|−23−|
23−6|5−33|−23−|23−6|5−33|−23−|23−6|
5−−]*|5323|3213|3−21|035 321|035 321|
−211−|2−16|−7−76|6−66|535 356|6566−|
1'6561'|−−06|−632|365−3|−535|3535|3655|
03−2|3232|33−3|5355|3655|01'656|1'−−0|
6−63|2−32|33|2332|1−−0|6−−1|
2−−0|565−|2321|621−|−01'1'|776−|−023|
21623|1−−0|565−|565−|2323 21|6231−|


上尺上尺|工−−○|工尺工尺|六−−○|工六工六|五−−○|
六五六工|尺−−○|尺工尺上|四−−○|四上尺上|尺−−○|前弾

尺−尺−|−−尺−|工−工−|−−工−*|上四上尺|−−−○|
五−六工六|五五C六−|四−上尺−|五五六工六|五C六−|尺工六尺−|
工六 六工尺−|工五 六工尺−|五五六五六|C−−○|五−五工六|尺−工五六|
○上工尺|−尺六 六尺工−*|−上 四尺−尺|上−尺上−|四尺上−五|

五六工六五|上−−○|五−五工|尺工五六−|上工尺−|工六尺−|
工六工六工尺上−工六工尺上−上|四尺上−|−○尺−|
上四−乙合|合乙*四四−|五五六工六工六五六五|五−C五|
六工六五C|−−○五|−五工尺|工五六−尺*|−尺工−六|尺尺−六|
工六 尺工六−|工六 工尺上−|工六 工尺上−|上四尺上|−−○尺|−上四−乙
−乙四四|○五五C六|工六 工六五六|五五−C|五六工六|尺−工六工|
六六−C|五六工六|尺−工C−|−○五−|五工尺−|工五六−六|
工六−六|○尺−六工|工−六工六工尺−尺上|上−工尺|工−六六 尺工

六−六六 尺工|六−工工|−尺上−|工六 工尺上−|工六 工尺−尺|上上−尺|
−上四−乙|合−乙四四|○五五工|工六 工六五六|五五−C|五六工六|
六五六六|−C*|五六工六五|C−−○|五−五工|尺−工五六|−六工六|
工五六六|−工−六|五工六−|−C五六|工工−尺工|六−工工|−尺六−|
−C五六|五工六六|工六工工|尺工工工|−六尺上−|工六 工尺上−|
工六 工尺−尺|上上−尺|−上四−乙|合−乙四四|○五五六|工六 工六五六
五五−○|工−六工|六工五六|六−工−|六五工六|−尺工六|−五工六|
六C五六|工工尺工|工工尺上|工工−尺|上−工六 工尺|上−工六 工尺

−尺上上|○尺−上|四−乙−乙|四四−五|五C工六 工六|五五六五五|
○C五六|工工−尺工|六−六工|工−工五|六−五六|−六工六|−六−尺|
尺六工工−|六工六 工尺上|−尺上上−|工尺工−|六−六−|尺工六工|
六六−工|−六工五|六−六工|工−工五|六−○[C|五六工工|−尺工−|
尺工−五|六−工工|−尺工−|尺工−五|六−工工|−尺工−|尺工−五|
:六−−]六−−○*|六工尺工|工尺上工|工−尺上|○工六 工尺上|○工六 工尺上|
−尺上上−|尺−上四|−乙−乙四|四−五五|六工六 工六五|五六五五−|
C五六五C|−−○五|−五工尺|工五六−工|−六工六|工六工六|工五六六|

○工−尺|工尺工尺|工工−工|六工六六|工五六六|○C五六五|C−−○|
五−五工|尺−工尺|工工|尺工工尺|上−−○|四−−上|
尺−−○|六五六−|尺工尺上|四尺上−|−○CC|乙乙五−|−○尺工|
尺上四尺工|上−−○|六五六−|六五六−|尺工尺工 尺上|四尺工上−|

cd cd |e2.r4 |ed ed |g2.r4 |eg eg |a2.r4 |
ga ge |d2.r4 |de dc |<a2.>r4 |<a>c dc |d2.r4 |

d2 d2& |d2 d2 |e2 e2& |e2 e2 |c<a> cd& |d2.r4 |
a2 ge8g8 |aa8>c8< g2 |<a.>c8 d2 |aa ge8g8 |a>c< g2 |de8g8 d2 |
e8g8g8e8 d2 |e8a8g8e8 d2 |aa8g8 >c<a8g8 |>c2.<r4 |a2 ae8g8 |d2 e8a8g |
r4c ed& |dd8g8 g8d8e&|ed8.c16 <a8>d8c& |c8d8c.d8 c& |c<a8>d8 c2 |
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dde8g8 d |e8g8e8d8 c2 |e8g8e8d8 c2 |c<a> dc& |c2 r4d& |
dc <a.b8> |<g><g8b8> <aa&> |<a>a ag |e8g8e8g8 aa8g8 |aa2 >c< |
ag eg8a8 |>c2.<r4 |a2 ae |de ag& |gd2 d |e.g8 dd& |
dg e8g8d8e8 |g2 e8g8e8d8 |c2 e8g8e8d8 |c2 c<a> |dc2. |r4 d2 c |
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gg eg& |gg r4d& |d8g8e e2 |g e8g8e8d8 c& |c8d8c c2 |ed e2 |
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cd2 c |<a.b8> <g.b8> |<aa> r4a |ae e8g8e8g8 |aa8g8 aa& |a>c< ag |
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gg2 e& |eg ea |g2 ge |e2 ea |g2 r4 [2 >c< |ag ee& |ed e2 |
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:g2. ] g2.r4 |ge de |ed ce |e2 dc |r4e8g8 e8d8c |r4e8g8 e8d8c& |
c8d8c c2 |d2 c<a&> |<a8b8><g.b8> <a> |<a2> aa |ge8g8 e8g8a |a8g8a a2 |
>c<a g8a8>c&< |>c2<r4 a& |aa ed |e8a8g2 e& |eg eg |eg eg |ea gg |
r4e2 d |ed ed |ee2 e |ge gg |ea gg |r4>c< ag8a8 |>c2.<r4 |
a2 ae |d2 ed |e8e. ee |de ed |c2.r4 |<a2.>c |
d2.r4 |ga g2 |de dc |<a>d c2& |cr4 >cc< |bb a2& |ar4 de |
dc <a>d8e8 |c2.r4 |ga g2 |ga g2 |de d8e8d8c8 |<a>d8e8 c2 |

* 前弾は「韻頭」。原譜3行1〜4小節,符字の下に二重線,1・2,3・4小節間にタイ,二重線はおそらく月琴に対する「16分のトレモロ(もしくは連弾)」と言う演奏上の指示と推測される。笛譜としては単純に「2−2−|−−2|3−3−|−−3−|」とする。6行2小節目「−25 523−|」1音多し。9行1〜2小節間の「5|57」の「5」,『清風雅譜』などでは1音,タイかもしれない。10行4小節目「365−2|」1音多し。17行2小節目「51'|」,2音のみ,これ以前に2/4ぶんの余剰があるので,ここで調節したものと思われる。28行1小節目「5−−]|」,このままだと繰り返した後以下が1/4拍子づつ前倒しにズレてしまうので,1度目は「5−−」2度目を「5−−○」とする。MML譜と修正した工尺譜(以下)では,以上のことを踏まえ,6行2小節目から16行2小節目までの小節の区切り位置を修整してある。220小節。

4/4 小節位置調節済み
 上尺上尺|工−−○|工尺工尺|六−−○|
 工六工六|五−−○|六五六工|尺−−○|
 尺工尺上|四−−○|四上尺上|尺−−○|前弾(韻頭)

 尺−尺−|−−尺−|工−工−|−−工−|
 上四上尺|−−−○|五−六工六|五五C六−|
 四−上尺−|五五六工六|五C六−|尺工六尺−|
 工六 六工尺−|工五 六工尺−|五五六五六|C−−○|
 五−五工六|尺−工五六|○上工尺|−尺六 六尺工|
 −−上 四尺上|−尺−尺上|−四尺上−|五五六工|
 六五上−−|○五−五|工尺工五六|−上工尺|
 −工六尺|−尺工六尺|工六 工尺上−|工六 工尺上−|
 上四尺上|−−○尺|−上四−乙|合合乙四四|
 −五五六|工六 工六五六|五五−C|五六工六五
 C−−○|五−五工|尺工五六|−尺−尺|
 工−六尺尺|−六工六 尺工|六−工六 工尺|上−工六 工尺
 上−上四|尺上−−|○尺−上|四−乙−乙
 四四○五|五C工六 工六|五五六五五|−C五六|
 工六尺−工|六工六六|−C五六|工六尺−工
 C−−○|五−五工|尺−工五六|−六工六|
 −六○尺|−六工工−|六工六 工尺上|−尺上上−|
 工尺工−|六六 尺工六−|六六 尺工六−|工工−尺|
 上−工六 工尺|上−工六 工尺|上−尺上上|−尺−上|
 四−乙−乙|四四○五|五工工六 工六|五五六五五|
 −C五六|工六六五|六六−C|五六工六五
 C−−○|五−五工|尺−工五六|−六工六|
 工五六六|−工−六|五工六−|−C五六|
 工工−尺工|六−工工|−尺六−|−C五六|
 五工六六|工六工工|尺工工工|−六尺上−|
 工六 工尺上−|工六 工尺−尺|上上−尺|−上四−乙
 合−乙四四|○五五六|工六 工六五六|五五−○|
 工−六工|六工五六|六−工−|六五工六|
 −尺工六|−五工六|六C五六|工工尺工|
 工工尺上|工工−尺|上−工六 工尺|上−工六 工尺
 上−尺上上|○尺−上|四−乙−乙|四四−五|
 五C工六 工六|五五六五五|○C五六|工工−尺工
 六−六工|工−工五|六−五六|−六工六|
 −六−尺|尺六工工−|六工六 工尺上|−尺上上−|
 工尺工−|六−六−|尺工六工|六六−工|
 −六工五|六−六工|工−工五|六−○[C|
 五六工工|−尺工−|尺工−五|六−工工|
 −尺工−|尺工−五|六−工工|−尺工−|
 尺工−五|:六−−](六−−○)|六工尺工|工尺上工|
 工−尺上|○工六 工尺上|○工六 工尺上|−尺上上−|
 尺−上四|−乙−乙四|四−五五|六工六 工六五|
 五六五五−|C五六五C|−−○五|−五工尺|
 工五六−工|−六工六|工六工六|工五六六|
 ○工−尺|工尺工尺|工工−工|六工六六|
 工五六六|○C五六五|C−−○|五−五工|
 尺−工尺|工工|尺工工尺|上−−○|
 四−−上|尺−−○|六五六−|尺工尺上|
 四尺上−|−○CC|乙乙五−|−○尺工|
 尺上四尺工|上−−○|六五六−|六五六−|
 尺工尺工 尺上|四尺工上−|

 004 曲再生



ST_S005 串珠連 五六工六五五五六五五工六工六工六上尺尺上尺尺乙五乙乙四乙乙五乙五乙乙尺上五乙合乙四四五五六工六工六五五六五五工六工六工六上尺尺上尺尺上尺上尺上合乙四五六五五乙五乙乙五乙乙五乙五乙乙尺上四乙合乙四四五五六工六工六五五六五五工六工六工六上尺尺上尺尺乙五乙乙五乙乙五乙五乙乙尺上四乙合乙四四五五六工六工六五五六五五五C五C六五五五六五五工六工六工六上尺尺上尺尺五C五C六C五尺工六尺工上四上工尺尺五上五上工尺工六五CCC五六五C五六工六尺工五六 (原数字譜)

ヘ調4/4
6535|6−665|66−3|−535|3512−|2−122|
−7−67|07−67|07−67|−677−|2−16−7*|5−766|
0665|35 3565|66−3|−535|3512−|2−122|
−1−2|1215|−76−6|−566−|7−67−|7−67−|
−6−6|77−2|−16−7|5−766|0665|35 3565
66−3|−535|3512−|2−122|−7−67|−7−67|
−7−67|−677−|2−16|−7−76|6−66|535 356|

6566−|61'61'5|6−665|66−3|−535|3512−|
−122|06−1'|−61' 51'6|−−02|−3523|1−6−|
−01−|32−2|00−0*|0−0−|6161|323−|
−61'−|1'1'6−|561'−|6535|2−36−|5−−0|

五六工六|五−五五六|五五−工|−六工六|工六上尺−|尺−上尺尺|
−乙−五乙|○乙−四乙|○乙−五乙|−五乙乙−|尺−上四−乙*|合−乙四四|
○五五六|工六 工六五六|五五−工|−六工六|工六上尺−|尺−上尺尺|
−上−尺|上尺上合|−乙四−五|−六五五−|乙−五乙−|乙−五乙−|
−五−五|乙乙−尺|−上四−乙|合−乙四四|○五五六|工六 工六五六
五五−工|−六工六|工六上尺−|尺−上尺尺|−乙−五乙|−乙−五乙|
−乙−五乙|−五乙乙−|尺−上四|−乙−乙四|四−五五|六工六 工六五|
五六五五−|五C五C六|五−五五六|五五−工|−六工六|工六上尺−|
−上尺尺|○五−C|−五C 六C五|−−○尺|−工六尺工|上−四−|
−○上−|工尺−尺|○○−○*|○−○−*|五上五上|工尺工−|
−五C−|CC五−|六五C−|五六工六|尺−工五−|六−−○|

ag eg |a2 aa8g8 |aa2 e& |eg eg |e8g8c d2 |d.c8 dd& |
db.a8 b |r4<b.a8> <b> |r4b.a8 b& |b8a8b b2 |d2 c<a& |a8b8><g.b8> <a> |
<a>r4 aa |ge8g8 e8g8a |a8g8a a2 |e2 ge |ge8g8 cd& |dd.c8 d |
d2 c2 |dc dc |<g.b8> <a2> |a.g8 aa& |ab.a8 b& |bb.a8 b& |
bb.a8 b& |b8a8b b2 |d2 c<a&> |<a8b8><g.b8> <a> |<a>r4 aa |ge8g8 e8g8a |
a8g8a a2 |e2 ge |ge8g8 cd& |dd.c8 d |d2 b.a8 |b2 b.a8 |
b2 b.a8 |b.a8 bb& |bd2 c |<a.b8> <g.b8> |<aa2> a |ag e8g8e8g8 |
aa8g8 aa& |aa >c<a8>c8< |ga2 a |a8g8a a2 |e2 ge |ge8g8 cd& |
dd.c8 d |dr4 a2 |>c2< a8>c8<g8>c8< |a2.r4 |d2 e8g8d |ec2 <a&> |
<a2>r4 c& |ce d2 |(d2) r2 r2 |r2 r2 |ac ac |ed e2 |
g.a8 >c2< |>cc< a2 |ga >c2< |ag eg |d.e8 a2 |g2.r4 |

* 2行5小節目「2−16−7」1音多し。10行2・3小節目「32−2|00−0*」真ん中の「2|0」スラー(タイ?),意図不明。この同行3〜4小節は無音であるが,他譜例を参照するに「白」すなわちセリフが挿入される部分と思われる。MMLと修整工尺譜(以下)では,ここに「32−2|」の末尾を2分音符として送り込み(台詞の頭と重なる),2行5小節目の1音余剰を処理する。工尺譜一部符字の高低は村田きみ(桂香)『清楽雅譜』を参照。ただし2行5小節目「2−16−7」の「6」のみ,以下の類似フレーズとの比較および,再現する上で不自然なため「四」,次の「7」も呂音「乙」とした。

 五六工六|五−五五六|五五−工|−六工六|
 工六上尺−|尺−上尺尺|−乙−五乙|○乙−四乙|
 ○乙−五乙|−五乙乙−|尺−上四|−乙−乙四|
 四○五五|六工六 工六五|五六五五−|工−六工|
 六工六上尺|−尺−上尺|尺−上−|尺上尺上|
 合−乙四−|五−六五五|−乙−五乙|−乙−五乙|
 −乙−五乙|−五乙乙−|尺−上四|−乙−乙四|
 四○五五|六工六 工六五|五六五五−|工−六工|
 六工六上尺|−尺−上尺|尺−乙−五|乙−乙−五
 乙−乙−五|乙−五乙乙|−尺−上|四−乙−乙
 四四−五|五六工六 工六|五五六五五|−五C五C
 六五−五|五六五五−|工−六工|六工六上尺|
 −尺−上尺|尺○五−|C−五C 六C|五−−○|
 尺−工六尺|工上−四|−−○上|−工尺−|
 (白)(尺−)○○−○|○−○−|五上五上|工尺工−|
 六−五C−|CC五−|六五C−|五六工六|
 尺−工五−|六−−○|

 005 曲再生


ST_S006 二凡調 工六工尺上工尺工尺尺上四尺工合工六工六上尺四上尺尺工合尺六工六工尺上工尺工六尺上四合四C上工尺工尺上四C合合四CD合四C四CC尺上尺六工六工尺工上工尺工六尺工尺上四合四C上工尺工尺上四CDE合  尺尺六工尺工六工六工六尺上四尺尺六工尺工六工六工尺上工尺四C合四C合合工工尺上四合四C上工尺工尺上四CD合工六尺上四六工合四四四四尺上尺上尺上乙乙四合乙合乙四合四乙尺四合四合四C合工工尺上四合四C上尺尺工尺上四C合  尺尺六工尺工六工六工六尺上四尺尺六工尺工六工六工尺上工尺四C合合四C合合工工尺上四合四C上工尺上四C合上上尺工六工五六工尺工尺尺乙四合四C上尺上四合合四C尺合四C四C尺上尺六工六工尺上工工尺上四合四C上工尺上四C合合  尺尺六工尺工六工六工六尺尺上四尺尺六工尺工六工六工尺上工尺四C合合四C合工工尺工尺上四合四C上工尺工尺上四C合工六尺上四六尺工尺工上上合四C六上上上六上上上上尺工六工五六工尺尺工尺尺乙四合四C上尺上四合合四CD合四C四C尺上尺六工六工尺上工工尺上四合四C上工尺上四C合  尺尺六工尺工工工尺上四尺尺六工尺工工工尺上工尺四C合四C合工工尺上四合四C上工尺上四C合工六尺上四六尺工尺工上上合四CC五工尺上尺工工六工尺上上尺上尺工工尺上四上尺工尺工尺上四尺上四合四上四合工六尺上四六尺工尺工上上合四C上上尺工工尺上上尺工工尺六上上六上上工六尺上四六尺工尺工上合四C上四尺上四合四C合四合合工合四C五五六六六乙四合四C上尺上四合合四C尺合合四C四C尺上尺六工六工尺上工工尺上四合四C上工尺上四C合合  尺尺工六五六五六六六六工工工工工尺上工尺四C合四C合工工尺上四合四C上工尺上四C合工六尺上上六尺工尺工上上合四C六工尺上尺工工六工尺上尺上尺工工尺上四上尺工尺工尺上四尺上四合四C四合工六尺上四六尺工尺工上合四C六工尺上尺工工六工尺上尺上尺工五六工工工工工尺工尺尺乙四合四C上尺上四合合四C尺合四C四C尺上尺六工六工尺上工工尺上四合四C上工尺上四C合  尺尺六工尺工六工六工六尺上四尺尺六工尺工工工尺上工尺四C合四C合工工尺上四合四C上工尺上四C合工六尺上四六尺工尺工上上合四C六工尺上尺工工六工尺上尺上尺工工尺上四上尺工尺工尺上四尺上四合四C四合工六尺上四六尺工尺工工上上合四C六工尺上尺工工六工尺上尺上尺工五六工尺工尺尺乙四合四C上尺上四合合四C尺合四C四C尺上尺六工六工尺上工尺工六尺上四合四C工六尺上四C合合  尺尺六工尺工工六工六尺上四尺尺六工尺工工工尺上工尺四C合四C合工工尺上四合四C上工尺上四C合工六尺上四六尺工尺工上上合四C六工尺上尺工工六工尺上上尺上尺工工尺上四上尺工尺工尺上四尺上四合四C四合工六尺上四六尺工尺工上上合四CC四C尺尺六工六工六尺工六尺工上四四合四四合四四合上尺上尺工五六工尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺尺

ヘ調4/4
3532|1−32 32|2−123|5−−0|35351|2−−0|
61223|5−2−5|3532|1−32 35|2−156
1'−13|23 2161'|5−−0|5−61'2'|5−−6|1'61'1'|
212−5|35323|1−32 3523 2156|1'−13|
23 21 61'*|2'3'5−0|(前弾)

第一排
2−25|3235|3535|2−−1|6−−0|2−25|
3235|3532|1326|1'−−0|5−61'5|5−33|
−156|1'−13|23 211'2'|5−−0|3−−5|216−|
−05−|3−5−|6−6−|6−6−|212−|121−|
7657|6−−0|7−6−|5−6−|726−|5−6−|
−61'−|5−33|2−156|1'−12|23 2161'|5−−0|

第二排
2−25|3235|3535|2−−1|6−−0|2−25|
3235|3532|1326|1'−−0|5561'5|5−33|
−156|1'−13|2−161'|5−−0|1−12|353−|
−06−|5−3−|2−−3|2−2−|7−6−|561'−|
−012|165−|−05−6|1'25−|−61'6|1'−21|
−535|321−|332−1|6561'−|132−1|61'5−|50*|

第三排
2−25|3235|3535|2−21|6−−0|2−25|
3235|3532|1326|1'−−0|5561'−|5−33|
23 2156|1'−13|23 2161'|5−−0|3−−5|216−|
−05−|2323|1−1−*|561'−|−05−|1−1−|
105−|1−1−|−01−|1235|3−−0|6−5−|
3−2−|232−|2−7−|6−56|1'−−0|1216|
5−−0|5−61'2'|5−−6|1'61'−|212−5|3532|
1−33|2−156|1'−13|2−161'|5−−0|

第四排
2−25|323−|3−3−|2−−1|6−−0|2−25|323−|
3−32|1326|1'−−0|5−61'−|5−33|2−156|1'−13|
−161'|5−−0|3−−5|216−|−05−|2323|1−−1|
561'−|1'063*|−212|3−−0|353−|2−1−|1212|
3−−0|3−2−1|612−|−323|2−−0|16−2|165−|
−061|6−5−|3−−5|216−|−05−|2323|1−−1|
561'−|−01−|123−|321−|123−|3251|1−51|
1−3−|−521|6−−0|5−23|231−|−−56|1'−−0|

16−2|165−|−061'|6−5−|5−5−|356−|−01'−|
6−6−|5−−0|5−5−|7−6−|561'−|−012|165−|
−05−6|1'25−|561'6|1'−21|2−535|321−|332−1
561'−|132−1|61'5−|50*|

第五排
2−23|5656|5−5−|5−5−|3−3−|3−3−|3213|
261'−|−05−6|1'−5−|332−1|6561'−|132−1
61'5−|−03−|−521|1−−0|5−23|231−|−156|1'−−0|

53−2|123−|−035|3−2−|1−−2|123−|−03−|
−161|2−−3|232−|−016|−216|5−−0|61'6−|
5−3−|−521|6−−0|5−23|231−|−−56|1'−−0|
53−2|123−|−035|3−2−|1−−2|123−|−06−|
5−3−|3−3−|3−3−|2−−3|2−2−|7−6−|561'−|
−012|165−|−05−6|1'25−|−61'6|1'−21|2−535|
321−|332−1|6561'−|132−1|61'5−|−0*|

第六排
2−25|3235|3535|2−−1|6−−0|2−25|323−|
3−32|1326|1'−−0|5−61'−|5−33|2−156|1'−13|
−161'|5−−0|3−−5|216−|−05−|2323|1−−1|
561'−|−053|−212|3−−0|353−|2−1−|−212|3−−0|
3−2−1|612−|−323|2−−0|16−2|165−|−061'|6−5−|
3−−5|216−|−05−|2323|31−1|−*561'|−−05|3−21|
23−*|−035|3−2−|1−−2|123−|−06−|5−3−|2−−3|
2−2−|7−6−|561'−|−012|165−|−05−6|1'25−|−61'6|
1'−21|2−535|321−|32 35−1|6561'−|352−1|61'5−|50*|

第七排
2−25|323−|3535|2−−1|6−−0|2−25|323−|
3−32|1326|1'−−0|5−61'−|5−33|2−156|1'−13|
−161'|5−−0|3−−5|216−|−05−|2323|1−−1|
561'−|−053|−212|3−−0|353−|2−1−|1212|
3−−0|3−2−1|612−|−323|2−−0|16−2|165−|
−061'|6−5−|3−−5|216−|−05−|2323|1−−1|
561'−|−01'−|6−1'−|−02−|2535|352−|3523|
1−6−|656−|656−|651−|−212|3−−0|6−5−|
3−2222 22222222 2222 2222 2222


工六工尺|上−工尺 工尺|尺−上尺工|合−−○|工六工六上|尺−−○|
四上尺尺工|合−尺−六|工六工尺|上−工尺 工六|尺−上合四
C−上工|尺工 尺上四C|合−−○|合−四CD|合−−四|C四CC|
尺上尺−六|工六工尺工|上−工尺 工六尺工 尺上合四|C−上工|
尺工 尺上 四C*|DE合−○|(前弾)

第一排
尺−尺六|工尺工六|工六工六|尺−−上|四−−○|尺−尺六|
工尺工六|工六工尺|上工尺四|C−−○|合−四C合|合−工工|
−上合四|C−上工|尺工 尺上CD|合−−○|工−−六|尺上四−|
−○六−|工−合−|四−四−|四−四−|尺上尺−|上尺上−|
乙四合乙|合−−○|乙−四−|合−四−|乙尺四−|合−四−|
−四C−|合−工工|尺−上合四|C−上尺|尺工 尺上四C|合−−○|

第二排
尺−尺六|工尺工六|工六工六|尺−−上|四−−○|尺−尺六|
工尺工六|工六工尺|上工尺四|C−−○|合合四C合|合−工工|
−上合四|C−上工|尺−上四C|合−−○|上−上尺|工六工−|
−○五−|六−工−|尺−−工|尺−尺−|乙−四−|合四C−|
−○上尺|上四合−|−○合−四|C尺合−|−四C四|C−尺上|
−六工六|工尺上−|工工尺−上|四合四C−|上工尺−上|四C合−|合○|

第三排
尺−尺六|工尺工六|工六工六|尺−尺上|四−−○|尺−尺六|
工尺工六|工六工尺|上工尺四|C−−○|合合四C−|合−工工|
尺工 尺上合四|C−上工|尺工 尺上四C|合−−○|工−−六|尺上四−|
−○六−|尺工尺工|上−上−|合四C−|−○六−|上−上−|
上○六−|上−上−|−○上−|上尺工六|工−−○|五−六−|
工−尺−|尺工尺−|尺−乙−|四−合四|C−−○|上尺上四|
合−−○|合−四CD|合−−四|C四C−|尺上尺−六|工六工尺|
上−工工|尺−上合四|C−上工|尺−上四C|合−−○|

第四排
尺−尺六|工尺工−|工−工−|尺−−上|四−−○|尺−尺六|工尺工−|
工−工尺|上工尺四|C−−○|合−四C−|合−工工|尺−上合四|C−上工|
−上四C|合−−○|工−−六|尺上四−|−○六−|尺工尺工|上−−上|
合四C−|C○五工|−尺上尺|工−−○|工六工−|尺−上−|上尺上尺|
工−−○|工−尺−上|四上尺−|−工尺工|尺−−○|上四−尺|上四合−|
−○四上|四−合−|工−−六|尺上四−|−○六−|尺工尺工|上−−上|
合四C−|−○上−|上尺工−|工尺上−|上尺工−|工尺六上|上−六上|
上−工−|−六尺上|四−−○|六−尺工|尺工上−|−−合四|C−−○|
上四−尺|上四合−|−○四C|合−四−|合−合−|工合四−|−○C−|
五−五−|六−−○|六−六−|乙−四−|合四C−|−○上尺|上四合−|
−○合−四|C尺合−|合四C四|C−尺上|尺−六工六|工尺上−|工工尺−上
合四C−|上工尺−上|四C合−|合○|

第五排
尺−尺工|六五六五|六−六−|六−六−|工−工−|工−工−|工尺上工|
尺四C−|−○合−四|C−合−|工工尺−上|四合四C−|上工尺−上
四C合−|−○工−|−六尺上|上−−○|六−尺工|尺工上−|−上合四|C−−○|
六工−尺|上尺工−|−○工六|工−尺−|上−−尺|上尺工−|−○工−|
−上四上|尺−−工|尺工尺−|−○上四|−尺上四|合−−○|四C四−|
合−工−|−六尺上|四−−○|六−尺工|尺工上−|−−合四|C−−○|
六工−尺|上尺工−|−○工六|工−尺−|上−−尺|上尺工−|−○五−|
六−工−|工−工−|工−工−|尺−−工|尺−尺−|乙−四−|合四C−|
−○上尺|上四合−|−○合−四|C尺合−|−四C四|C−尺上|尺−六工六|
工尺上−|工工尺−上|四合四C−|上工尺−上|四C合−|−○|

第六排
尺−尺六|工尺工六|工六工六|尺−−上|四−−○|尺−尺六|工尺工−|
工−工尺|上工尺四|C−−○|合−四C−|合−工工|尺−上合四|C−上工|
−上四C|合−−○|工−−六|尺上四−|−○六−|尺工尺工|上−−上|
合四C−|−○六工|−尺上尺|工−−○|工六工−|尺−上−|−尺上尺|工−−○|
工−尺−上|四上尺−|−工尺工|尺−−○|上四−尺|上四合−|−○四C|四−合−|
工−−六|尺上四−|−○六−|尺工尺工|工上−上|−*合四C|−−○六|工−尺上|
尺工−*|−○工六|工−尺−|上−−尺|上尺工−|−○五−|六−工−|尺−−工|
尺−尺−|乙−四−|合四C−|−○上尺|上四合−|−○合−四|C尺合−|−四C四|
C−尺上|尺−六工六|工尺上−|工尺 工六−上|四合四C−|工六尺−上|四C合−|合○|

第七排
尺−尺六|工尺工−|工六工六|尺−−上|四−−○|尺−尺六|工尺工−|
工−工尺|上工尺四|C−−○|合−四C−|合−工工|尺−上合四|C−上工|
−上四C|合−−○|工−−六|尺上四−|−○六−|尺工尺工|上−−上|
合四C−|−○六工|−尺上尺|工−−○|工六工−|尺−上−|上尺上尺|
工−−○|工−尺−上|四上尺−|−工尺工|尺−−○|上四−尺|上四合−|
−○四C|四−合−|工−−六|尺上四−|−○六−|尺工尺工|上−−上|
合四C−|−○C−|四−C−|−○尺−|尺六工六|工六尺−|工六尺工|
上−四−|四合四−|四合四−|四合上−|−尺上尺|工−−○|五−六−|
工−尺尺尺尺 尺尺尺尺尺尺尺尺 尺尺尺尺 尺尺尺尺 尺尺尺尺

//(前弾)//
eg ed |c2 e8d8e8d8 |d.c8 <a>d8e8 |<g2.>r4 |eg e8g8c |d2.r4 |
<a>c dd8e8 |<g2> d.g8 |eg ed |c2 e8d8e8g8 |d.c8 <a><g8a8> |
>c2< ce |d8e8d8c8 <a>>c< |<g2.>r4 |<g.a8> >cd< |<g2.a> |>c<<a> >cc< |
dc d.g8 |eg ed8e8 |c2 e8d8e8g8 |d8e8d8c8 <a><g8a8> |>c2< ce |
d8e8d8c8 <a8>>c8<>d8e8< |<g2.> r4 |

//第一排//
d2 dg |ed eg |eg eg |d2.c |<a2.>r4 |d2 dg |
ed eg |eg ed |ce d<a> |>c2.<r4 |<g.a8> >c<<g> |<g2> ee |
d.c8 <a><g8a8> |>c2< ce |d8e8d8c8 <a>>c8d8< |<g2.>r4 |e2.g |dc <a2&> |
<a>r4 g2 |e2 <g2> |<a2> <a2> |<a2> <a2> |dc d2 |cd c2 |
<b><b8a8> <gb> |<g2.>r4 |<b2> <a2> |<g2> <a2> |<b>d <a2> |<g2> <a2> |
<g.a8> >c2< |<g2> ee |d.c8 <a><g8a8> |>c2< cd |d8e8d8c8 <a>>c< |<g2.>r4 |

//第二排//
d2 dg |ed eg |eg eg |d2.c |<a2.>r4 |d2 dg |
ed eg |eg ed |ce d<a> |>c2.<r4 |<g><g8a8> >c<<g> |<g2> ee |
d.c8 <a><g8a8> |>c2< ce |d.c8 <a>>c< |<g2.>r4 |c2 cd |eg e2& |
er4 a2 |g2 e2 |d2.e |d2 d2 |<b2> <a2> |<ga> >c2&< |
>c<r4 cd |c<a> <g2&> |<g>r4 <g.a8> |>c<d <g2& |ga> >c<<a> |>c2< dc |
d.g8 eg |ed c2 |ee d.c8 |<a><g8a8> >c2< |ce d.c8 |<a>>c< <g2> |<g>r4 |

//第三排//
d2 dg |ed eg |eg eg |d2 dc |<a2.>r4 |d2 dg |
ed eg |eg ed |ce d<a> |>c2.<r4 |<g><g8a8> >c2< |<g2> ee |
d8e8d8c8 <a><g8a8> |>c2< ce |d8e8d8c8 <a>>c< |<g2.>r4 |e2.g |dc <a2&> |
<a>r4 g2 |de de |c2 c2 |<ga> >c2&< |>c<r4 g2 |c2 c2 |
cr4 g2 |c2 c2& |cr4 c2 |cd eg |e2.r4 |a2 g2 |
e2 d2 |de d2 |d2 <b2> |<a2> <ga> |>c2.<r4 |cd c<a> |
<g2.>r4 |<g.a8> >cd< |<g2.a> |>c<<a> >c2< |dc d.g8 |eg ed |
c2 ee |d.c8 <a><g8a8> |>c2< ce |d.c8 <a>>c< |<g2.>r4 |

//第四排//
d2 dg |ed e2 |e2 e2 |d2.c |<a2.>r4 |d2 dg |ed e2 |
e2 ed |ce d<a> |>c2.<r4 |<g.a8> >c2< |<g2> ee |d.c8 <a><g8a8> |>c2< ce |
d.c8 <a>>c< |<g2.>r4 |e2.g |dc <a2&> |<a>r4 g2 |de de |c2.c |
<ga> >c2< |>c<r4 ae& |ed cd |e2.r4 |eg e2 |d2 c2 |cd cd |
e2.r4 |e2 d.c8 |<a>c d2& |de de |d2.r4 |c<a2> d |c<a> <g2&> |
<g>r4 <a>c |<a2> <g2> |e2.g |dc <a2&> |<a>r4 g2 |de de |c2.c |
<ga> >c2&< |>c<r4 c2 |cd e2 |ed c2 |cd e2 |ed gc |c2 gc |
c2 e2& |eg dc |<a2.>r4 |g2 de |de c2& |c2 <ga> |>c2.<r4 |
c<a2> d |c<a> <g2&> |<g>r4 <a>>c< |<g2> <a2> |<g2> <g2> |e<g> <a2&> |<a>r4 >c2< |
a2 a2 |g2.r4 |g2 g2 |<b2> <a2> |<ga> >c2&< |>c<r4 cd |c<a> <g2&> |
<g>r4 <g.a8> |>c<d <g2> |<ga> >c<<a> |>c2< dc |d.g8 eg |ed c2 |ee d.c8 |
<a><g8a8> >c2< |ce d.c8 |<a>>c< <g2> |<g>r4 |

//第五排//
d2 de |ga ga |g2 g2 |g2 g2 |e2 e2 |e2 e2 |ed ce |
d<a> >c2&< |>c<r4 <g.a8> |>c2< <g2> |ee d.c8 |<a><g8a8> >c2< |ce d.c8 |
<a>>c< <g2&> |<g>r4 e2& |eg dc |c2.r4 |g2 de |de c2& |cc <ga> |>c2.<r4 |
ge2 d |cd e2& |er4 eg |e2 d2 |c2.d |cd e2& |er4 e2 |
d.c8 <a>c |d2.e |de d2& |dr4 c<a&> |<a>d c<a> |<g2.>r4 |<a>>c< <a2> |
<g2> e2& |eg dc |<a2.>r4 |g2 de |de c2& |c2 <ga> |>c2.<r4 |
ge2 d |cd e2& |er4 eg |e2 d2 |c2.d |cd e2& |er4 a2 |
g2 e2 |e2 e2 |e2 e2 |d2.e |d2 d2 |<b2> <a2> |<ga> >c2&< |
>c<r4 cd |c<a> <g2&> |<g>r4 <g.a8> |>c<d <g2&> |<ga> >c<<a> |>c2< dc |d.g8 eg |
ed c2 |ee d.c8 |<a><g8a8> >c2< |ce d.c8 |<a>>c< <g2&> |<g>r4 |

//第六排//
d2 dg |ed eg |eg eg |d2.c |<a2.>r4 |d2 dg |ed e2 |
e2 ed |ce d<a> |>c2.<r4 |<g.a8> >c2< |<g2> ee |d.c8 <a><g8a8> |>c2< ce |
d.c8 <a>>c< |<g2.>r4 |e2.g |dc <a2&> |<a>r4 g2 |de de |c2.c |
<ga> >c2&< |>c<r4 ge& |ed cd |e2.r4 |eg e2 |d2 c2& |cd cd |e2.r4 |
e2 d.c8 |<a>c d2& |de de |d2.r4 |c<a2> d |c<a> <g2&> |<g>r4 <a>>c< |<a2> <g2> |
e2.g |dc <a2&> |<a>r4 g2 |de de |ec2 c& |c2 <ga> |>c2.<r4 |ge2 d |
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d2 d2 |<b2> <a2> |<ga> >c2&< |>c<r4 cd |c<a> <g2&> |
<g>r4 <g.a8> |>c<d <g2&> |<ga> >c<<a> |
>c2< dc |d.g8 eg |ed c2 |e8d8e8g8 d.c8 |<a><g8a8> >c2< |eg d.c8 |<a>>c< <g2> |<g>r4 |

//第七排//
d2 dg |ed e2 |eg eg |d2.c |<a2.>r4 |d2 dg |ed e2 |
e2 ed |ce d<a> |>c2.<r4 |<g.a8> >c2< |<g2> ee |d.c8 <a><g8a8> |>c2< ce |
d.c8 <a>>c< |<g2.>r4 |e2.g |dc <a2&> |<a>r4 g2 |de de |c2.c |
<ga> >c2&< |>c<r4 ge& |ed cd |e2.r4 |eg e2 |d2 c2 |cd cd |
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<g>r4 <a>>c< |<a2> <g2> |e2.g |dc <a2&> |<a>r4 g2 |de de |c2.c |
<ga> >c2&< |>c<r4 >c2< |<a2> >c2&< |>c<r4 d2 |dg eg |eg d2 |eg de |
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* 二凡調「雷神洞」の版。各符音長の分かる資料は,今のところ本書の例と,柴崎孝昌『明清楽譜』の版(STM029 「二凡」)のみである。柴崎の版では前弾として「緊板(音長不明のため再現できず)」が付されている。前弾5行1小節目「23 21 61'」1音足らず。段尾「5」を2分半に延ばして処理。第六排7行1小節目「23−」,1音足らず,類似フレーズの比較から,同6行5・6小節目の「31−1|−561'|」間の「1」を2分半に延ばして処理。七排曲尾16分の連弾,MIDIでは多少不器用に聞こえるため32分の連弾とした。おそらく実演奏ではトレモロ。

 006 曲再生


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[『清楽独習之友』『古今雑曲集』END]